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【第3回キジ懇】企画の極意は、「自分を捨てること」だ

2014年07月29日 03時00分 更新

記者:川合秀紀


  • 「第3回キジ懇」の講師を務めたキナックスホールディングス社長、中村修治氏=7月25日夜、福岡市

  • 過去最多の約50人が参加した第3回キジ懇。中村氏のファンという若い女性も多かった

 この風貌である。この雰囲気である。正直言って、怪しさ満点だ。なのに、満員となった受講者約50人は笑い、メモを取りまくっている。講演を聞いていて、気付いた。「これは、福岡を代表する名物プランナーの『プレゼン』なんだ」と−。

 7月25日夜、福岡市の西日本新聞本社で開いた第3回「今月のキジ懇」。福岡のさまざまな企画づくりにかかわってきたキナックスホールディングス社長の中村修治氏を講師に招き、「通る企画、通す稟議 名プランナーの極意」と題したワークショップを行った。

 予想通り、いや予想以上に、ここでは書けない●●ネタが満載。もちろん、「通る企画」をきちんと伝えるために必要な●●ネタばかりだった。一部だが、当日のもようをお伝えしたい。

 ■アドバイザー(講師):中村修治氏(キナックスホールディングス社長)
 ■司会進行:井関隆行(西日本新聞社長室、グロービス経営大学院福岡校受講生)


「視点をそろえる」ということ

 中村氏は1994年に福岡で「ペーパーカンパニー」を設立し、以来20年間、企業などの企画・戦略プランナーとして活躍。あの「JR博多シティ」の命名にも深くかかわっている。

 講演では「後輩たちには、企画書を書くときは『表紙をちゃんと書け』と言っています。誰が、誰に対して、何を伝えたいのか、から始めないと企画は作れない。表紙が書けるやつは企画もプレゼンも上手です」と切り出した。

 余談だが、記者にも同じことが言える。記事を書く前に、取材メモやデータとにらめっこして「見出し」をきちんと練る記者は優秀だし、記事も鋭い。いったん、「読み手」のことを考える作業でもあるからだ。

 中村氏は企画の現場に居続け「つくづく思うことがある」と語った。それは「他者は、同じものを、自分と同じように見ていない」ということだ。企画会議には、クライアントの営業や制作、マーケティング担当などさまざまな部署の人間が出席する。当然、部署ごとの課題があり、立場も変わってくる。

 「そのバラバラをどう整理し、ストーリー付けするかが企画書。良いアイデアを出すのが企画会議じゃない。バラバラの視点をどうそろえるかが大事で、それが自分の仕事」。中村氏はこの持論を、いろいろな形で語った。

 倍ほど違う東京スカイツリーと東京タワーがほぼ同じ高さに見える角度から撮影した写真を見せて「視点」の面白さを強調し、きれいな都会の夜景写真を示しつつ、「夜景の半分は残業でできている」というコピーを加えた。また、「ぷ」のひらがなをよく見ると、ある男女の営みを示す絵に見えると言った。

 まず伝えたかったのは、「スペックだけで物事を見ず、視点を変えると違って見える世界がある」ことだ。

「悟り」にちょっと触れる

 博多駅ビル「JR博多シティ」のネーミング提案において鍵になったのも、「クライアントの視点をそろえる」というプレゼンのストーリーだったことを中村氏は解き明かしてくれた。

記事にできない●●ネタが、西日本新聞本社会議室内に何度も飛び出した
グループワークでは、お題に沿った模擬プレゼンも行われた









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