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「呼子のイカ」に続け、九大と唐津市がマサバを完全養殖 試験出荷始まる

2014年09月27日 03時00分 更新

記者:下村佳史


  • 試験出荷が始まった養殖マサバの料理。旬の天然ものと変わらない脂の乗った味覚が楽しめる=佐賀県唐津市鎮西町

 「呼子のイカ」に続く新たな水産物の目玉にしようと、佐賀県唐津市と九州大が連携して養殖技術の確立に取り組んでいるマサバの試験出荷が今月から始まった。卵から育てた国内でも珍しい完全養殖で、エサの管理によって一年中、脂の乗った旬の味覚が楽しめるのが特徴。同市の呼子、鎮西地区の宿泊施設では、生き作りなどの料理を提供するキャンペーンを来年6月末まで行っている。

 これまでマサバの天然幼魚を捕り成魚に育てる養殖はあったが、安定的に低コストで高品質な生産ができるよう受精卵から育てることにした。2012年5月に養殖を開始。福岡県福津市の同大水産実験所などで卵からかえった稚魚を体長4〜13センチに育てた後、唐津市肥前町の海上のいけすや陸上水槽に移し飼育する。

 稚魚の時に、配合したエサで育てるため、食中毒を起こす寄生虫アニサキスの幼虫がいるプランクトンを食べて体内に取り込む機会もほとんどないという。

 試験出荷を始めたのは12年から2年かけて育てた3千匹で、体長約29センチ、体重約400グラム。脂肪含有率は20%程度と旬の天然ものと比べて遜色はないという。25日には唐津市鎮西町で料理の披露会があり、バッテラやしゃぶしゃぶなどが紹介された。

 研究を担当している九大大学院農学研究院の長野直樹准教授は「漁業者の収入安定を図れるよう、ブランドイメージを高めるためのエサの開発をしていきたい」と話した。今回の取り組みを通じて、マサバが夏場の海水温上昇で体力を消耗し、成長が遅れるといった飼育上の課題も判明。エサの与え方など飼育技術の改良を続けるという。

 キャンペーンの問い合わせは唐津観光協会呼子観光案内所=0955(82)3426。










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