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天神“名物”の公衆トイレついに… 国体道路、築40年

2015年01月28日 03時00分 更新

記者:川合秀紀


  • 撤去される方向となった「天神2丁目公衆便所」=27日、福岡市・天神

  • トイレ奥の高架は西鉄大牟田線福岡(天神)駅

  • 老朽化が進むトイレ内部

 福岡に住む多くの人が、その存在を知っているはずだ。その意味では、今回の「ヒットの科学 九州版」は、「逆ヒット」と言うべきだろうか。

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 福岡市・天神の通称「国体道路」沿いの歩道にせり出す形で約40年間設置され、「通りからトイレが丸見え」などの苦情が寄せられていた公衆トイレが、2015年度中に取り壊される見通しとなった。市が27日までに、「廃止する方向で検討している」と明らかにした。人通りの多い繁華街のど真ん中にあるものの、使用頻度が減り、近隣で公衆トイレ整備も進んだため。

 市環境局によると、正式名称は「天神2丁目公衆便所」。1974年12月、市が国から警固神社に接する歩道上の用地を借りて設置した。当時の資料は残っていないが、「国体通り沿いには古くから複数の屋台があり、現在ほど夜間使えるトイレもなかったため、設置が必要だった」(収集管理課)。

 さらに、すぐそばには警固神社も鎮座する。屋台を訪れた酔客が粗相することを許してはならない―。そんな判断もあったのかもしれない。1970年代と言えば、屋台は約400軒を数え、最盛期を迎えた。75年には山陽新幹線が博多に乗り入れ、博多大丸が天神にやってきた。天神地下街も76年に開業した。「天神2丁目便所」を利用する人も少なくなく、屋台とともに天神の風景になじんだものになっていった。

 だが、公衆トイレには防犯上の理由で扉は付けられないシンプルなデザインのため、通りから男性用トイレ(2基)が丸見えの状態だった。その後、周辺で商業開発がさらに相次ぎ、天神都心でも特に通行量が多いエリアになった。次第に、市民から苦情や撤去の要望が寄せられるようになった。

 2007年には、国体道路沿いの全ての屋台が移転。12年にリニューアルした近くの警固公園内に大型トイレも完成した。「天神2丁目便所」の使用頻度(水道使用量)は大幅に減っていた。市は「設置している必要性が薄まった」(同課)として、近く始まる市議会で関連予算案が認められれば、年内にも取り壊す方針だ。










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