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あの「失敗CM」がアジアで快挙 福岡の女性クリエーター初受賞

2015年03月30日 03時00分 更新

記者:川合秀紀


  • フンドーキン醤油「FUN」CMを担当したディレクターの今井美緒さん=3月27日、福岡市のBBDO J WEST本社

  • 「FUN」CM60秒編の一コマ

 昨年8月に「これが九州の広告だ」シリーズで紹介したCMを、再び紹介したい。3月21日まで開かれた世界的な広告祭「ADFEST(アドフェスト、アジア太平洋広告祭)」で、映像部門(食品・調味料)の準グランプリに当たる銀賞を受賞したのが理由のひとつだ。

 受賞したCMは、おなじみフンドーキン醤油(大分県臼杵市)の「FUN」60秒編。広告代理店「BBDO J WEST」(福岡市)のディレクター、今井美緒さん(34)が企画・制作した。同部門で福岡の女性クリエーターが受賞するのは初めてのことらしい。

 CMの内容は記事で紹介したように、若者や子どもが料理に挑んでは次々に「失敗」する様子を記録した。演出されたものではないリアルな失敗は、料理の「おいしさ」ではなく、「楽しさ」を伝えてくれる。

※「広告界の重鎮が脱帽した『失敗ドキュメント』」記事はこちら

 タイの広告祭会場で受賞の瞬間に立ち会った今井さんは「賞が取れると思っていなかったので、もうフワッフワしちゃって…」。アジア太平洋地区最大の広告祭で、世界的にも権威ある賞。同じ部門では、人気俳優を起用した凝った映像で人気を呼んだ日本の「ペプシネックス」CMが銅賞を受賞した。一見すると手が込んだ映像に見えない、おそらく低予算のローカルCM「FUN」が、メジャーな作品以上の評価を得たのだから、驚くのも無理はないかもしれない。

 だが、審査員からはこう言われたという。「THIS IS NEW IDEA!」



※公式ユーチューブチャンネルから(予告なく閲覧できなくなる場合があります)
※フンドーキン醤油のホームページはこちら


 再びこのCMを記事に取り上げる二つ目の理由は、この手作り感あふれるCMを作ったクリエーターに聞きたいことがあったからだ。


 ―リアルな映像を一般の人も発信するようになったために、広告がますます効きにくくなっていると言われていますが。
 「一般の方も『いいもの』を作れるようになって、プロの広告がびっくりされにくい状況だとは思います。だから、今まで以上にコミュニケーションのためのアイデアとかに時間、予算、手間をかけないといけないんじゃないかって」(今井さん)


 それこそ、「FUN」の手法だ。例えば、ターゲットを「料理をする人たち」ではなく「料理から遠い人たち」とした点。










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