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ノーベル賞、赤崎さん帰郷 鹿児島県が県民栄誉賞

2015年06月26日 03時00分 更新

記者:金子晋輔


  • 母校大龍小学校の児童に手を振って別れる名城大終身教授の赤崎勇さん=25日、鹿児島市

  • 記者会見で、青色LEDをかざしながら「まだ改良の余地がある」と今後の研究意欲を語る赤崎勇さん

  • 鹿児島県南九州市から贈られた記念の神輿を興味深く見つめる赤崎さん

  • 伊藤祐一郎鹿児島県知事(右)から県民栄誉賞を贈られた赤崎さん

 ノーベル物理学賞を受賞した鹿児島県南九州市出身の赤崎勇さん(86)=名城大終身教授=が25日、受賞後初めて鹿児島県を訪問し、伊藤祐一郎知事らから県民栄誉賞、鹿児島市民栄誉賞、南九州市名誉市民称号を贈られた。赤崎さんは「鹿児島という言葉の響きが私にとっては桜島と同じ(大きい存在)で、重い賞を頂いた」と感謝の意を述べた。

 赤崎さんは旧知覧町(南九州市)で生まれ、小学校から旧制高校まで鹿児島市で過ごした。この日は授与式の合間に母校の後輩にも会い、大龍小の児童と交流、甲南高で記念碑を除幕した。

 赤崎さんは全ての行事を終えた後、県庁で記者会見。古里への思いについて「私の精神風土は大龍小、二中(甲南高)を通じて鹿児島時代に形作られた」と説明。若者へのメッセージとして、将来を真っ白なキャンバスに例えて「余白はいっぱいある。私はもうない。自分の可能性を信じて、夢を思い切って描いてほしい」と語った。青色発光ダイオード(LED)をかざして「まだ改良の余地がある」と述べ、研究者としての飽くなき向上心ものぞかせた。

   ◇   ◇

「やりたいことやろう」 児童に夢の大切さ強調

 「夢と希望をありがとう」「鹿児島の誇りだ」−。ノーベル物理学賞を受賞した鹿児島県南九州市知覧町出身の赤崎勇さん(86)=名城大終身教授=が受賞後初めて古里を訪れた25日、県民栄誉賞などの授与式や式典があった県庁やホテル、母校は歓迎ムードに包まれた。赤崎さんは夢を持つことの大切さを強調し、後輩の子どもたちは大いに刺激を受けた様子だった。

 赤崎さんはまず、鹿児島市のホテルで開かれた南九州市、鹿児島市の式典に妻の陵子さんを伴って出席。霜出勘平南九州市長が「大きな希望を与えてくれた。市から第二の赤崎博士が出てくるよう期待する」とたたえると、赤崎さんは「御地(南九州市)に生を受けたことを非常にうれしく思う」と感謝した。

 式典の後は大龍小の6年生69人との交流会に出席。児童たちに「本当にやりたいことをやろう」と、夢を持つことの大切さを語り掛けた。赤崎さんも歌った校歌を児童たちが披露すると、うなずきながら時折、口ずさむ一幕も。記念撮影を終えると児童たちに手を振って会場を後にした。中村真心(しん)さん(11)は赤崎さんの受賞を機に、外科医になることを夢見るようになったという。「赤崎さんの不屈の精神を受け継ぎ、あきらめずに努力して夢をかなえたい」と目を輝かせた。

 この後、赤崎さんは母校の甲南高で記念碑の除幕式に臨んだ。正門そばに建立された碑を見て「胸が熱くなった」と感激した様子。海江田修誠(のぶなり)校長は「先生に続くべく、時代を切り開く力を持った若者を世に送り出したい」と力を込めた。

 夕方の県庁での記者会見では、赤崎さんは「若い人の良いところは(夢を)何でも自由に描ける」と強調。一方で「私は時間がない。キャンパスに描きたいこと(夢)はあるが、描けない。時間と健康が欲しい」と本音ものぞかせた。

 26日には旧制七高時代に通った鹿児島大で名誉博士号を受ける。










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