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ブランド戦略の狙いは ゴーカート型の草刈り機 オーレック社長に聞く(動画付き)

2016年03月10日 03時00分 更新

記者:吉武和彦


  • 新モデルの乗用草刈り機を発表し、乗ってみせる今村社長。新しいロゴマークは「草」をイメージし、斜めの棒を4つ並べている


  • 今村 健二(いまむら・たけじ)氏
    1952年生まれの63歳、福岡県久留米市(旧城島町)出身。76年3月に明治大学工学部を卒業後、米国留学を経て、76年10月に実父が社長を務める大橋農機(現オーレック)に入社。88年に2代目社長に就任。座右の銘は、自身の造語「百見は一感にしかず」


  • 現在の乗用草刈り機「ラビットモアー」

  • 吉武和彦(よしたけ・かずひこ)
    1971年7月生まれ、北九州市出身。大学を卒業後、福岡市の月刊経済誌を経て、1999年9月西日本新聞社に入社。経済部、宇佐支局(大分県宇佐市)、経済部、東京報道部、北九州本社編集部から、2015年8月にqBiz編集長に。「ガラケー」を使いこなすが、今回の異動を機にスマートフォンの練習を始める。

 ゴーカートのような乗用草刈り機の開発で知られる農業機械メーカーのオーレック(福岡県広川町)。製品を「おしゃれ」にしようと初めてブランド戦略に乗りだし、新しいロゴマークを付けた主力機種の新モデルを9日に発表した。自社製品のショールームも全国に展開していく。「若者や女性の就農を後押ししたい」と語る、今村健二社長に狙いを聞いた。
⇒次世代農家へ新モデル披露

 ■農業を「おしゃれ」に

 −なぜブランド戦略を導入するのか。

 「農家の若者たちから(乗用草刈り機を)『もっと格好良くしてほしい』という声が出ていた。(農業が)格好良くておしゃれになれば、若者や女性の就農を後押しし、日本農業が元気になる、と考えたのが発端だ。もちろん、当社製品の販売強化につながる。実際の発売は2018年度。他の自社製品にも取り入れていく」

 −デザインの特徴は。

 「今までの機種はハンドルがむき出しで、ゴツゴツしたイメージだった。今回は、丸みを帯びた車体ラインで柔らかさやを表現した。かわいがってもらえるデザインだと思う。ロゴマークは(専門家を起用し、斜めの棒を4つ並べ)『草』をイメージした。消費者へのアピールにもつながる」

 −消費者になぜアピールできるのか。

 「TPP(環太平洋連携協定)が発効すれば、日本農業はさらに輸入攻勢にさらされる。そこで、乗用草刈り機の登場だ。除草剤を使わないリンゴやモモ、サクランボなど有機栽培の果樹園で多く導入され、安全・安心の象徴でもある。『おしゃれ』な乗用草刈り機を使っていることを(農産品に写真などを貼って)消費者にPRすれば、安全・安心を発信でき、輸入農産物との差異化が図れるはずだ」

 ■来年、新製品を投入

 −ショールームの展開は。

 「5月下旬に長野県に第1号を構える。10年間で全国に5カ所つくるつもりだ。代理店販売は今まで通りだが、ショールームができることで、カタログしか見られなかった農家は、実物を見て、試乗もした上で、製品選びが可能になる。栽培の勉強会など農家の交流拠点にもしていくつもりだ」

 −次の新製品計画は。

 「詳細はまだ言えないが、2017年3月にまったく新しい農業機械を発売する。さらに18年にも新製品を投入する」

 −ヒット製品を生み出すコツは。

 「お客さまのニーズの本質を知ることだ。見聞きするだけでは、分からない。当社の開発担当者は、机の上で考えるのではなく、実際に農作業に従事している。そこでニーズや課題を探り、解決のため、どういう形にすればいいかを体で感じてもらう。『百聞は一見にしかず』というが、私の場合は、『百見は一感にしかず』と考えている」

 ■アジア戦略で輸出増

 −2015年6月期の売上高は100億円を超えた。農家の高齢化や農業就業人口の減少が続く中、売上高が拡大する理由は。

 「縮み行くパイで既存の製品をモデルチェンジするだけでは価格競争にもまれて苦しくなるばかりだ。私は『










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