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スレスレ危険 謎のバス路線変更へ 福岡市博多区

2016年03月25日 10時08分 更新

記者:前田倫之


  • 高架下のトンネルをくぐる西鉄46番バス。対向車との距離はすれすれだ(写真の一部を加工しています)

 福岡市博多区の博多埠頭(ふとう)(築港本町)−雑餉隈営業所(竹丘町3丁目)間を結ぶ西鉄バス46番路線が26日、ダイヤ改正に伴い一部ルートを変更する。狭いため対向車にぶつかる危険性があったJR高架下(博多駅前4丁目)の市道を通る従来の経路を見直し、今後は目抜き通りの国道385号(竹下通り)を走らせる。変更前後の総距離はさほど変わらないのに長年、狭い道を通り続けた訳は?−。46番バスに飛び乗った。

 すれすれだった。昼すぎ、「駅南二丁目」バス停から博多駅へ向かう途中。片側1車線の高架下(幅約6メートル、高さ約3・6メートル、長さ36メートル)に入ると、すれ違う対向車に手が届きそうだ。通行人もお構いなしに、“トンネル”をくぐる。乗客の男性(78)は「危ない。(片側2車線の)竹下通りを直進すれば博多駅までスムーズに行ける」と新ルートに期待する。

 一見、迂回(うかい)路とも映るこの路線はいつから、どんな理由で維持されてきたのか。西鉄広報室は詳細な資料は残っていないとした上で「1957年に現在の博多駅周辺の区画整理が始まったころには既にこの路線があったとみられる。大きな道はこの市道しかなく、その名残では」と説明する。

 市発行の「区画整理誌」によれば、区画整理前、現在の博多駅筑紫口側は一面に田んぼが広がっていた一方、この市道周辺は住宅密集地。確かに主要道だったことが読み取れる。筑紫口側が再開発とともに発展するにつれ、人や車の流れが変わったのだろう。

 ルート変更の背景にはバスの大型化もある。人口も利用者も増え、より輸送力の高い大型バスの投入は必然だった。「これまでは狭い高架下がネックとなり、危険性の低い中型バスで運行せざるを得なかった」(同室)。

 高架下から住吉通りまで約450メートル間の「博多消防署前」と「人参公園前」のバス停は廃止となる。「足腰が不自由で遠くのバス停まで歩くのはつらい」と近所の女性(78)はこぼす。西鉄側は地域の自治会を対象に説明会を開くなどして、理解を求めているという。
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