ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

TOP >就職採用 >記事

短期決戦、焦る被災地 休校や説明会中止 就活面接解禁

2016年06月02日 03時00分 更新

記者:下村ゆかり


  • 被災した就活生に、事前申し込み無しで採用試験を受け付けることなどを説明する愛歯の採用担当者(右)=1日、熊本市の熊本学園大

 来年春の大学卒業予定者の就職活動は、説明会開始から面接までの期間が前年より2カ月短い「短期決戦」。だが熊本地震の被災地では採用活動に遅れが出ている企業や学生も多く、焦りや心配が広がっている。

 「地震後は大学のパソコンも使えず、説明会も延期。1カ月近くほぼ何もできなかった」。熊本学園大(熊本市)経済学部4年の山本彩さん(21)は今、エントリーシートの提出や試験準備に追われている。

 同大は4月14日の地震の後、約1カ月間休校になり、それまで校内でほぼ毎日開かれていた個別企業説明会も、すべて中止になった。この日、大学では3社の説明会を開催。義歯メーカーの愛歯(熊本県菊陽町)は7日に本社で行う採用試験について、事前申し込みが無くても受け付けることを学生に説明。受験を呼びかけたが、大田幸志総務部長は「地震を機に、熊本を出ようとする学生さんが増えないか心配だ」。

 崇城大(熊本市)でも就活生の出足が鈍く、就職課は面接試験の練習を行う担当者を3、4人増やした。例年は3割近い学生が県内で就職しているが、今年は「被災企業は採用してくれるのか」と心配の声も上がっているという。

 地場企業も被災学生に配慮。平田機工(本部・熊本市)は、5月で終了予定だった説明会を6月まで1カ月延長した。採用活動が計画より3週間ほど遅れているという再春館製薬所(熊本県益城町)も、地震後に交通機関が止まった影響で説明会に参加できない学生がいたことや、「今年も予定通り採用するのか」といった問い合わせがあったことを踏まえ、8月まで説明会の場所と回数を増やして採用計画に変更はないことをアピールする。

 被災によって企業側の採用意欲が低下し、今後拡大する恐れもある。リクルートキャリア就職みらい研究所(東京)の岡崎仁美所長は「東日本大震災のときと同様、震災の影響で採用を見合わせるのは中小企業が主になるだろう。中小の採用活動が本格化する秋ごろ、地震の影響が見えてくる可能性がある」と指摘している。










最新記事一覧



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事