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蔦屋書店の狙いは「プレミアムエイジ」 九州トップに聞く

2016年07月01日 03時00分 更新

記者:吉武和彦


  • 鎌浦慎一郎(かまうら・しんいちろう)氏
     1976年3月生まれの40歳。熊本市(旧植木町)出身。北九州市立大卒業後、1998年、ツタヤの親会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)に入社。武雄市図書館の運営責任者などを経て、2016年4月、九州TSUTAYA社長

  • 福岡市の創業支援拠点「スタートアップカフェ」に立つ九州TSUTAYAの鎌浦慎一郎社長=福岡市中央区今泉1丁目の「ツタヤブックストア天神」

大型商業施設「T−SITE」の九州初上陸もにらむ

 シニア市場をメーンにした「蔦屋書店」の福岡出店の狙いは何か。九州の成長戦略をどう描くのか。TSUTAYA(ツタヤ)の子会社、九州TSUTAYA(福岡市)の鎌浦慎一郎社長に聞いた。
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 −出店の狙いは。

 「シニア市場で(ツタヤの)新たなブランディングを行う。これまでツタヤの主な客層は20代の女性だった。しかし、少子高齢化が進む中、時間がある、お金がある、人口比率が増えていくのは、いずれもシニア層だ。われわれは50〜60代を『プレミアムエイジ』と位置づけ、シニアマーケティングにさらに力を入れる」

 −どんな店舗になるのか。

 「まず屋号を漢字の『蔦屋書店』にする。アルファベットの『TSUTAYA』はシニア層が入店しにくい。もともと創業した1983年当初は漢字(蔦屋書店枚方店)だった。販売する雑貨なども上質なものを取りそろえたい。(ツタヤとして)九州では初業態で、シニア層を狙った旗艦店となる。今後、九州でフランチャイズ(FC)展開していく上で(ひな型となる)『ショールーム』の位置づけだ」

 −具体的な売り場の内容は。

 「詳細を詰めている。考え方は、映画、音楽、本を中心にカルチャー(文化)インフラを提供することだ。書籍も、『文庫』『雑誌』『コミック』と供給側の都合で分類するのではなく、『旅』や『食』『車』『健康』『インテリア』『美容』など消費者の趣味や興味ごとに分類していく。その先に、関連するイベントや教室、グッズ販売などへ広げていきたい」

 −福岡の市場性をどうみるか。

 「人口が神戸市を抜いて政令市5位となり、勢いを感じる。ツタヤのチェーン店は全国約1450店。このうち九州・沖縄は約140店と1割を占め、県別では福岡が約30店と最多だ。地方のモデル都市としていろんな業態をトライアルするのに適している。ここで成功したら、九州各県に展開できる」

 「実際、7月には、中古本をメーンに新刊も販売する大型書店『ツタヤブックガレージ』を福岡県志免町に出店する。これも新業態のコンセプトショップだ」

 −蔦屋書店を中核にした大型商業施設「T−SITE」の九州初上陸は。

 「ぜひ実現させたい。T−SITEは(ツタヤの親会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブが)全国100カ所を目標にしている。このうち九州は10カ所。現在、福岡で物件を探しているところだ」










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