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本当は福岡が大嫌い?  転勤者が本音トーク

2016年07月21日 03時00分 更新

記者:吉武和彦


  • 転勤者が話しやすいよう、福岡市外の出身者を5人、市内出身者を1人とバランスに配慮した「覆面座談会」



■不満がもう、止まらない

 理由を尋ねた。すると、まず2人が「博多弁で心の距離を近づけてくる人が多い」と訴えた。

 1人目は印刷関連業で東京本社の福岡支店に勤めて11年という女性(33)が、スーパーで「よく遭遇する」というエピソードを明かした。

 「突然、知らないおばさまが近づいてきて『このトマト熟れすぎやね〜』などと同意を求めてくる」という。しかも、近くには店員が。「聞こえないかと緊張した」。福岡に遊びに来た親の前でも「別のおばさまから声をかけられ、親から『あの人知り合いなの?』と確認されるほど、親しげに近づいてくる」というのだ。

 2人目は西新出身の男性。銀行のATMが混んでいると、「一緒に並んでいたおばさまが『あの人遅いね』と同意を求めてくる」という。確かに、先頭にはATMに手間取る利用者が。男性は「どう答えていいか分からなかった」と振り返り、自分の順番が来たとき、「早く終わらせなきゃ、と緊張して手を急いで動かした」と証言した。

  ◇  ◇

 「運転が荒い」との声も。これは最近、日本自動車連盟(JAF)の全国意識調査でも指摘された。
交通マナー「悪い」福岡6割 JAFが初の意識調査

 訴えたのは残る2人。

 6年前に転職して大分県から福岡市に来たという広告営業の女性(31)は「タクシーの運転が荒くて乗るのが怖い」。一般の車両も「ウインカーを出さずに車線を変更するドライバーがいる」という。

 東京の大学を卒業し、8年前に福岡市で就職したというグラフィックデザイナーの女性(30)は「高校生の自転車のスピードが競輪選手並みで、危ない。(以前住んでいた)神奈川県の2倍の速さ」と驚く。

 さらに、この女性は「福岡は芸術・文化が足りない」とも。「天神も博多も、グルメとファッションばかりで、女子を狙いすぎ。展覧会やアミューズメントは、むしろ、『漫画ミュージアム』がある北九州市の方が上」と言い切った。

  ◇  ◇

 地下鉄のマナーも悪いらしい。

 印刷関連業の女性は「朝の地下鉄は、車両の出入り口付近だけが混んでいる」と口火を切った。

 「みんな自分がすぐに降りたいだけです。だって、車両の奥に行くと、結構、ガラガラですよ」

 西新出身の男性も共感した。「東京の地下鉄じゃ、車両の出入り口付近の乗客は、いったんホームに降りて、後ろの人が降りやすいように動線をつくるのが基本。福岡ではほとんどみられず、ムカつく」

 聞けば、男性は、25年のサラリーマン人生のうち、東京が19年、福岡が6年の勤務歴。てっきり福岡の“代弁者”だと思っていたが、地下鉄問題では転勤族側の“論客”と化したようだ。

■やっぱり“左遷”なのかも

 次は率直なイメージについての質問。

 Q「福岡転勤」を東京本社はどう位置づけていますか。

 これには、印刷関連業の女性が、ためらいながらも東京本社の雰囲気を打ち明けた。

 「幹部にとって地方勤務は出世コースの一つです。でも、若手の場合は、少し違うんです」

 Qどういう意味ですか。

 「はい。つまり、その…。東京で活躍できなかったというか、仕事を取れなかったというか、そんな若手は、もう本社にいられないというか、左遷的なというか」

 「だって、仕事は東京にいっぱいあるじゃないですか。それなのに契約が取れないなら、もう…。そんな位置づけです」

 サラリーマンの厳しい現実に、場の雰囲気が凍りつきそうになった。

 さらに、転勤を告げられた若手の反応は―。

 「何年かしたら(東京に)戻れるんですよね」。“往復切符”を手に入れようと懸命に上司にすがる。

 「数字が人格」「売り上げ至上主義」―。業績がものを言う営業マンの世界を目の当たりにして、胃が痛くなる話だった。

6人の参加者が福岡への思いを語った「覆面座談会」。「福岡人はメンタルの距離が近すぎる」との不満も出た
福岡が好きな人は?との問いに、全員が手を挙げた
福岡に本当は嫌いなところがあるか、との問いに、本音を語る参加者たち
「顔はNG」「名前は出さないで」とプライバシー厳守を条件に集まってくれた参加者たち
「覆面座談会」で司会進行を務めた筆者









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