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前大分県知事・平松守彦氏が死去 6期24年、一村一品運動(評伝あり)

2016年08月23日 03時00分 更新


  • 平松守彦氏

  • 九州の地図を手に高速道路整備の遅れを力説する当時大分県知事だった平松守彦氏=2002年

 大分県知事を6期24年務め、地域おこしの先駆的な取り組みとして注目された「一村一品運動」や、先端技術産業の集積などを進めた前知事の平松守彦(ひらまつ・もりひこ)氏が21日に亡くなったことが、関係者の話で分かった。92歳だった。

 1949年に商工省(現経済産業省)に入省、国産コンピューター産業の育成に努め、大分県副知事を経て、79年の知事選で初当選した。

 県政の目標として県民所得向上を掲げ、県内の市町村長に呼び掛けて「一村一品運動」を開始。同県産の麦焼酎は全国的に人気を呼んだ。運動は世界各国に及び、95年に地域経済の振興に貢献した業績で「アジアのノーベル賞」とされるラモン・マグサイサイ賞を受賞した。

 91年から、知事を引退する2003年まで九州地方知事会長も務めた。行政機能の首都圏一極集中の是正に「九州府」構想を掲げる地方分権論者として知られ、ローカル外交も提唱した。

 産業集積にも尽力。空港を核に先端技術産業を配置する「臨空工業都市構想」や「テクノポリス構想」を掲げ、キヤノンなど多くの先端技術企業を誘致した。スポーツ振興では、2002年のサッカー日韓ワールドカップ(W杯)誘致を進め、九州では唯一の開催地として選ばれた。

 著書に「一村一品のすすめ」「グローバルに考えローカルに行動せよ」など。本紙で03年11月から04年3月まで聞き書き「九州へ 九州から・グローカル知事の回想」が連載された。

■評伝■ 地域おこし 世界に波及

 「一村一品運動」で大分を地域おこしの“旗手”として一躍世に売り出した平松守彦さんが亡くなった。「ローカルに考えグローバルに行動せよ」と持論を訴え続けた平松さんの活動は、2003年の大分県知事引退後はむしろアジア、アフリカ、中南米で広がりをみせ、彼のモットーである「継続は力なり」「自主自立」の理念が綿々と受け継がれている。










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