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「インバウンドの店はつくらない」 三越伊勢丹HD・大西洋社長

2016年09月06日 03時00分 更新

記者:石田剛


  • 大西社長が「総合的な百貨店を目指す」と位置付ける岩田屋=福岡市・天神

 国内に“特需”をもたらした訪日客の「爆買い」に陰りがみえる中、三越伊勢丹ホールディングス(HD、東京)の大西洋社長は西日本新聞のインタビューに、「インバウンド(訪日外国人客)向けの店はつくらない」と明言した。福岡の市場性については、「天神は非常に大きなマーケット」と評価。価格競争力のある商品を充実させる一方で、体験やサービスなど「コト」消費への転換を鮮明にした。
⇒自社製品最大4割に 大西社長「価値あるもの供給」

 ■「天神は有望な商圏。首都圏と同じニーズが」

 −インバウンドの消費動向は。

 「お客さま(の数)は減っていないが、客単価は3割くらい減っている。ただ、昨年の数字が異常だった。『インバウンドは絶対頼りにしてはいけない』と思っていた」

 「昨年、銀座三越(東京)でインバウンドの売上高のシェアが25%になったとき、危機感を持った。極端に言えば、4分の1を免税店にしなければならなくなる。それはできない。シェア4〜5%が正常な姿と思う」

 −福岡市には訪日客も多い。市場性をどうみるか。

 「特に天神地区は非常に大きなマーケットだ。われわれも岩田屋と福岡三越を合わせれば、1千億円を超える売上高になる。商圏として有望だ」

 「基本的に、札幌、名古屋、福岡の3都市は首都圏と同じニーズがあると思っている。コト消費の売り場づくりも、同じタイミングでやらないといけない」

 −岩田屋と福岡三越の課題は何か。

 「岩田屋はずっと地元でやってきた。これに対し、三越は全国展開ブランドだ。(建物の構造から)総合的な百貨店を目指すのはやはり岩田屋だ。ただ、リビング用品や婦人用品の売り場が分かれていたり、本館と新館のコンセプトが崩れたり。そこを本気で直せばポテンシャルがある」

 「福岡三越は西鉄福岡(天神)駅の上にあり、バスターミナルも入って、構造上(店づくりが)非常に難しい。本来、百貨店は1階がものすごく大事だが、バスターミナルが入る3階より上の階を三越らしい店づくりにし、下層階とは考え方をはっきり分けざるを得ないかもしれない。特に地下1階を変えることは、即効性があるはずだ」










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