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地下街 官民で育て40年 福岡市・天神

2016年09月09日 03時00分 更新

記者:小野浩志、荻原昭男、佐橋史直


  • 天神地下街で開業40周年を記念して石畳にプロジェクターで映し出された「40th」の文字(撮影・菊地俊哉)


 福岡市都心部の地下に南北590メートルにわたって広がる天神地下街(中央区)が10日、開業40周年を迎える。19世紀の欧州の街並みをコンセプトに1976年に誕生し、官民で育ててきたショッピングモールを関係者は“劇場”とも呼ぶ。風格と斬新さ、駅と周辺商業施設の人の流れを結ぶネットワーク機能は今も評価が高い。天神一帯は2024年末をめどに大規模な再開発事業も始動。九州最大都市の発展を支えてきた街はまた、新たな時代の扉を開いていく。

 「天神ビルと岩田屋本店(現福岡パルコ)、福岡ビルを地下でつなぎたい」−。天神地下街の構想を練ったのは、九州電力の故瓦林潔社長とされる。

 路面電車が行き交い、人と車が集中し混雑していた天神交差点。渋滞を解消して人が楽しみ憩う新たな公共空間を生み出そうと、地場経済界と市は二人三脚で知恵を絞ってきた。

 コンセプトの中心を担ったのは、電通の井上優氏(当時)。「流行に左右されず、時がたつほど良くなる街」を理想に欧州視察団も組んだ。試行錯誤の末に生まれたのが「通路が客席、店舗が舞台、来訪者が主役」の劇場型地下街。石畳の足元、天井には唐草模様、暗めに調整された照明…。斬新過ぎたのか、76年の開業後は批判的な声もあったという。

 福岡市は成長軌道に乗り、81年には市営地下鉄空港線の天神駅が開業。その後、イムズなど大型商業施設も次々とオープン、天神地下街と直結していった。同七隈線の開業に合わせて05年、天神南駅側に延伸し、明るい南欧をイメージした新地下街が誕生。152店舗、延べ床面積約5万3300平方メートルの現在の姿となった。










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