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【ロジカル・シンキング入門】(1) 話がどんどん脱線!まとまらない会議の特徴は?

2016年10月19日 03時00分 更新

記者:岩越祥晃氏


  • 岩越祥晃(いわこし・よしあき)グロービス経営大学院教員、グロービス・マネジメント・スクール教員
     同志社大学法学部政治学科卒業。関西学院大学大学院経営戦略研究科修了。エンタテインメント関連企業でプロモーションプランの企画立案、販売管理システムの導入・スタッフの派遣等の法人向けソリューション営業、情報誌の編集等に従事した後、グロービスに入社。教材開発や講師とのリレーション、クラスの品質管理等も担当する。



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「何を考えるべきか」を考える

 皆さんの会社の会議風景を思い浮かべながら、想像してみてください。

 会議のテーマは「新卒採用の応募者が思うように増えない。どうすればよいか?」です。さて、どんな意見が交わされるでしょうか。

 最初は、テーマに沿った意見が出てきますが、次第に脱線していく、ということはありませんか。例えば、こんな感じです。

 「新卒に頼るのではなくて、中途採用をもっと強化すべきでは?うちの部の中途社員はみんな優秀だよ」 

 「質の良い社員を採用するため、あえてインターネットを使った応募をやめるのはどう?最近の学生は、他社に出したエントリーシートをコピー&ペーストしているだけでしょ」

 「面接官をしてもらう社員の数って、いつもうちの部署が他の部署より多くない?営業部門だから繁忙期は配慮してほしんだけど」

 といった状態です。そして、いつの間にか時間は過ぎ、結論は次回の会議に持ち越し。こんな経験は、少なくないのではないでしょうか。

 どうしてこんな会議になってしまうのでしょう?そこに、どんな問題が隠れているのでしょう?

 一言で言えば、参加者それぞれが「考えるべきこと」を考えていないからです。

原因は「自分の関心ごとにひも付けて話をする」習性

 私たちは常に自分の関心ごとに最大の注意を払う生き物です。放っておくと何事もすぐに自分の関心ごとにひも付けて話をしてしまうのです。

 本来、ビジネスにおいて交わすべき会話は、常に「今ここで、考えるべきこと」にフォーカスを当てたもののはず。友人同士のおしゃべりとは、明確に区別する必要があるのです。

 先ほどご紹介した会議の意見は、どれも「採用」に関わるものです。

 実は、ここに問題が潜んでいるのです。

 本来答えを出すべきテーマと“全く関係のない話ではない”という微妙な意見。これは、「考えるべきこと」にフォーカスが当たっていないのにもかかわらず、ぼんやり聞いていると、テーマと外れた意見であることに気づかずに、やり過ごしてしまう危険をはらんでいるのです。そして、気がつけば会議のテーマからどんどん脱線し、まとまらなくなっていくわけです。

 今回、ロジカル・シンキング(論理思考)の基礎スキルの1回目として会議の話をご紹介したのは、「何を考えるべきかを考える」ことの大切さを理解してもらうためでした。

 まずは「今ここで考えるべきことは何か?」と書いたポストイットをパソコンの画面脇に貼り付けて、常に自分に問いかける癖を付けることから始めてみてください。脱線を防げるかもしれません。

 次回は、自分の意見に説得力を持たせるために、最低限、押さえておくべきことをご紹介したいと思います。












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