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2016熊本地震

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ようこそ被災地へ(4)インフラ 「足」なお不全、誘客に知恵

2016年10月20日 03時00分 更新

記者:井上直樹


  • 阿蘇の外輪山など豊かな風景を眺める南阿蘇鉄道=8日、熊本県南阿蘇村

 「白川水源の湧き水で割った焼酎はおいしいですよ」−。熊本県高森町と南阿蘇村を結ぶ第三セクター「南阿蘇鉄道」のトロッコ列車「ゆうすげ号」は、阿蘇山が噴火した8日も家族連れの笑顔であふれた。男性スタッフがマイクで観光案内する車窓から、収穫前の稲穂や外輪山の山並みが見える。

 同鉄道は熊本地震で橋や線路、トンネルが大きく壊れ、一時全線が不通になった。全長17・7キロのうち高森−中松の約7キロで、7月から一部運行を再開。今でも往復約1時間に短縮された旅路だが、白川を渡る橋や明神池名水公園のカッパ像、湧き水の名所では乗客が身を乗り出してカメラを構える。福岡県粕屋町から家族で訪れた森島真由美さんは「自然の景色がきれいで、大人も子どもも楽しめました」と満足そうだ。

 ただ、同鉄道の利用実績は厳しい。一部開業後の8月も乗客数は前年同月比8割減の約4800人だった。まだ全線復旧の見通しは立たず、接続していたJR九州の豊肥線は、熊本と阿蘇地域を結ぶ肥後大津−阿蘇で不通が続く。

   ☆    ★

 熊本県の主要観光地である阿蘇地域周辺の交通インフラ復旧は、数年単位の事業になる見通しだ。主要アクセス道路だった国道57号は土砂崩れで寸断。北側を走る通称「ミルクロード」が迂回(うかい)路となったが、渋滞の問題が浮上している。










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