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【福岡県の食料自給率20%】九州で唯一、全国の39%を下回るワケ

2016年10月24日 03時00分 更新

記者:西山忠宏


  • 収穫時期を迎えた福岡県内の稲作地帯。食料自給率を上げるためには、コメの生産量を増やすのが有効だが…

 国内で供給される食料のうち、国産で賄われる割合を示す食料自給率(カロリーベース)。日本は39%と先進7カ国(G7)で最も低く、食料の多くを輸入に頼っている実態があらためて分かる。さらに、これを都道府県別にみると、福岡県の“お寒い”状況が浮かぶ。自給率は九州で最低の20%。しかも唯一、全国の39%を下回る。

 ■胃袋は多いのに品目は低カロリー?

 直近は2014年度(概算値)のデータだ。

 それによると、九州の他6県は、佐賀90%▽鹿児島84%▽宮崎67%▽熊本59%▽大分48%▽長崎44%−の順で高く、全国の39%を下回っている県は一つもない。

 なぜ福岡だけ、食料供給が“ぜい弱”なのか。農林水産省のある職員はこう解説する。

 「福岡はそれなりの農業県だが、それ以上に人口(約510万人)が多いからだ」。つまり、胃袋の数が多く、供給が追いつかない、というわけだ。

 栽培品目に着目する意見もある。

 福岡県の農政担当者は「カロリーが低いお茶やイチゴなどの生産に力を入れていることも影響している」と分析する。

 確かに、野菜や果実に比べカロリーが高いコメの産地は上位に並ぶ。

 全国では、1位は北海道だ。自給率208%は北海道“二つ分”のカロリー供給力を誇る。全国の農地面積の4分の1超を占め、酪農の生乳や、畑作のばれいしょ、小麦の生産も盛んだ。

 2位以下は米どころが目立つ。秋田190%▽山形141%▽青森123%▽岩手111%▽新潟105%―が100%を超え、余剰分を他県へ“輸出”できる供給力を持っていることを意味する。

 逆に、自給率が低いのは、東京と大阪が1%と同率ワースト1位。続いて神奈川の2%がワースト3位で、「一ケタ」はこの3都府県のみ。いずれも大都市で、福岡の20%も、九州で都市化が進んだ表れかもしれない。










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