ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

サラリーマン道場

一覧ページへ

【数字力入門】(4)分析の基本は比較! グラフを使って言いたいことを表現する

2017年03月01日 03時00分 更新

記者:鈴木健一氏


  • 鈴木健一(すずき・けんいち)グロービス経営大学院教員、グロービス・マネジメント・スクール講師
     東京大学工学系修士、シカゴ大学MBA。野村総合研究所を経た後、A.T.カーニー社にてマネージャーとして経営コンサルティング業務に従事。メーカー、通信事業者の新規事業戦略、マーケティング戦略、オペレーション戦略などの分野で幅広いコンサルティング経験を有する。著書に「定量分析の教科書」(東洋経済新報社)



 サラリーマンを応援するqBiz新企画【サラリーマン道場】です。

 脚光を浴びるロボットや人工知能(AI)には決してまねできないマンパワーを、パワーアップさせましょう!

 ビジネススクール「グロービス経営大学院・福岡校」(福岡市)とタイアップ。教員たちが仕事の現場で役立つビジネススキルをご紹介します。(qBiz編集部)


■■■

 前回までの内容を振り返ってみましょう。

 1.数字力とは「言いたいことをグラフや表に"翻訳する力"とグラフや表から言いたいことを"解釈する力"」のこと。ビジネスでは実は後者の解釈力以上に、前者の翻訳力が大切。



 2.分析の基本的は「比較」

 3.「目」は強力な分析ツール。グラフを使って「目で見て」比較することが大切。

 ということを一緒に見てきました。

 最終回の今回は、「言いたいこと」をグラフに翻訳するためのヒントをまとめたいと思います。

 グラフにはみなさんが「言いたいこと」の背後にあるロジック(論理)を織り込む必要があります。ロジックがなければ、「ただの思い込み」や「主観的な意見」と思われてしまいます。だからと言って、難しく考える必要はありません。これからご紹介するステップを踏めば、自然とロジックが生まれてきます。

どんなステップで考えればいいのか

 グラフにするステップはとても簡単。以下の3ステップです。



 まず大切なのは、本格的にデータ収集に取りかかる前に、手元にある情報からグラフを使ってそもそも「何を言いたいのか」を最初に考えることです。「言いたいことは何か?」をまずしっかり固めることから始めましょう。

 その際に、大切なことは、後からグラフに翻訳しやすいように言いたいことは、「何を比較対象としているのか?」をあらかじめ明確にしておくことが大切です。分析の基本は「比較」でしたね。

 ビジネスシーンでは、日常的に例えば「大きなインパクトがある」や「非常に効果がある」といった表現をよく使います。

 しかし、分析の視点からみると、いずれも「比較対象」があってこそ、初めて言えることなのです。「言いたいこと」を言葉で表現する際、例えば「〜に比べて大きい」「〜より効果がある」といった形で「比較対象」を常に意識するようにしましょう。

どんなグラフを選べば良いのか

 「言いたいこと」と「比較対象」が明確になれば、ゴールまであと一歩です。

 下の表は「比較対象」別によく使われるグラフをまとめたものです。この表を参考に、後はどのグラフを使って「言いたいこと」を表現すればいいかを考えるだけです。

 日本語を英語に翻訳するには、何千語という単語を覚える必要がありますが、数字の“言葉”であるグラフはとても単純。下記の表に示すとおり、使う単語は基本的に点、線、横棒、縦棒、パイの5種類のみです。



 前回、「グラフの王様」として光をあてた散布図は、2つのデータの比較を「相関」という視点で捉え、「点」で表現したものであることが表からわかりますね。

 今日から数字の言葉であるグラフを使って、「言いたいこと」を表現するトレーニングを始めてみましょう。その際には、ご紹介した3ステップを忘れずに。「言いたいこと」を明らかにして、「何を比較対象とするのか」を決め、最後に「グラフを選択」する。分析の基本は、「比較」です!













コラム 寄稿コラムの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事