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最大7センチ沈下「想定の範囲内」 福岡市は市民に周知せず

2016年11月27日 03時00分 更新

記者:小野浩志


  • 沈下の影響によりできたとみられる段差=26日午前5時39分、福岡市博多区

 26日未明、福岡市のJR博多駅前の市営地下鉄七隈線延伸工事に伴う道路陥没事故現場で、埋め戻した路面が沈下しているのが見つかり、福岡県警博多署は一時、はかた駅前通り周辺を再び全面通行止めにした。市交通局と工事の共同企業体(JV)によると、沈下は陥没範囲(縦横約30メートル)のほぼ全域で平均3・8センチ、最大7センチに及んだ。市は通行止めの事態を陳謝し、JVは「沈下は想定の範囲内で、今後、通行止めとなるような沈下はない」としている。ただ、市は沈下の可能性を市民に周知しておらず、市民に不安が広がった。

 市とJVによると、路面を常時監視する12カ所のモニタリングで、26日午前0時半に最大1・5センチの沈み込みを初めて計測。徐々に進行したため、JVが同1時半に通報し、博多署は同1時45分に周辺を全面通行止めにした。その後、沈下が止まり、通行の安全に問題はないとして同5時半までに規制を段階的に解除した。けが人はなく、ライフラインの異常もなかった。

 沈下の原因についてJVは26日午前9時半からの記者会見で、埋め戻しに用いた流動化処理土(セメントや固化剤を混ぜた土)の重みにより、陥没で緩んでいた地中の砂層が圧縮されたためと説明。陥没事故後に埋め戻し、通行再開する前の14日に開かれた有識者会議では、いずれ路面沈下が起こる可能性が指摘されており、2・4センチ以上の沈下を確認した場合は安全確認のために通行止めにすると決めていた。

 ただ周辺4カ所で行ったボーリング調査により、最大沈下8センチとの予測結果が判明したのは、沈下が始まる直前の25日夜だった。

 有識者会議は報道関係者にも公開されていたが、市は沈下の可能性を市民に周知する広報を行わなかった。市関係者は「対応に問題があったとの指摘は真摯(しんし)に受け止めたい」と話した。

 JVは今後、必要に応じて砂層など地盤の補強などを検討するとしている。

 道路陥没は8日早朝に発生。市とJVなどは埋め戻しの仮復旧工事を急ピッチで進め、1週間後の15日早朝に道路通行を再開していた。










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