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路面の段差解消 道半ば 地震から8カ月、工事対象2400カ所 国道3号、高森線も広範に

2016年12月14日 03時00分 更新

記者:井上直樹、前田淳、古川大二




  • 路面の段差など熊本地震の被害が残る国道3号=13日、熊本市北区高平(撮影・古川大二)

 熊本地震は14日で前震から8カ月だが、道路被害は今も広い範囲で残っている。段差や陥没などの復旧工事は2400カ所超に上り、本格復旧はなお道半ば。西日本新聞が民間企業と協力し道路や橋の凹凸状況を調べたところ、熊本都市圏の主要幹線道である県道28号(熊本高森線)や国道3号も、地震前になかった段差が多く発生している現況が鮮明になった。

 IT企業のバンプレコーダー(東京)は、スマートフォンの「加速度センサー」と「GPS(衛星利用測位システム)」の機能を使い、車にスマホを載せて走ることで上下振動から道路の段差を簡易的に調べるシステムを運営。今月1〜2日、同社と協力して記者が幹線道を各2往復(延べ約130キロ)運転し、地震前のデータと比較した。

 調査結果を表示する地図では、道路の段差が大きいほど道幅が広く表現される。都市圏を東西に走る県道28号では、益城町で地震前には見られなかった大きな段差が広い範囲で発生。住宅被害に加え、道路でも被害の深刻さが明確に分かる。熊本市中心部でも、市電も通る「大甲橋」で地震前に計測されなかった段差が生じていた。

 国道3号では、熊本市北区高平付近で段差が目立つほか、南区富合町の緑川近くなど、川や橋の周辺で段差が多い傾向が分かる。

 国土交通省や県によると、地震災害による道路や橋の復旧工事数は少なくとも県内計2472カ所に上る。段差をなだらかにするなどの応急工事は大半で終えたが、本格復旧を図る災害復旧事業のうち、発注済みは現状3割(県管理道路、金額ベース)。県は小規模の道路被害は本年度中、中規模被害は来年度中の復旧を目指している。

 日本自動車連盟(JAF)熊本支部によると、4〜11月のパンクによる出動依頼件数は5225件で、前年同期比24%増。被災家屋の解体資材を運ぶトラックが段差のある場所で木材や金具の破片を落とし、各地にパンク被害が広がる一因になっているという。

 スマホを使った道路調査システムは、低コストで広い範囲を管理できる利点があり、千葉県柏市は15年度から導入。国交省などが参画する産学官の会合でも普及の検討が進んでいる。

 西日本新聞の調査結果(12月時点)はこちら

 バンプレコーダーは、5月時点の調査結果をウェブサイトで公開している。
5月時点の調査結果はこちら










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