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「機長が全責任を持ってやってくれた」歌手・松山千春さん 「まさか歌ってもらえるとは」全日空機機長【刺さった一言・番外編】

記者:久保田かおり
「取材中に刺さった」一言

コンサートを終えて、固い握手を交わす歌手の松山千春さん(左)と全日空機長の秋山秀文さん

 歌手の松山千春さん(61)が、搭乗した全日空機内で、出発が遅れていら立つ乗客を和ませようと代表曲「大空と大地の中で」を熱唱した”神対応”から3カ月。松山さんは14日、都内で開いたコンサートに同機機長の秋山秀文さん(61)を招待し「機長の英断」とたたえた。松山さんは一連の出来事を「縁だ」と振り返る。いくつもの偶然が重なり実現した奇跡と、地上での再会物語をお届けしたい。

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 「秋山機長、どこにおいでですか? その節はすいませんでした〜」。

 14日夜、東京・丸の内の東京国際フォーラム。公演中、松山さんがサプライズで客席に呼び掛けた。

 1階席で立ち上がったのは秋山機長。笑顔で松山さんに手を振ると、5000人の観客から惜しみない拍手が送られた。

 8月20日、北海道・新千歳空港。午前11時55分の出発予定だった大阪(伊丹)行きの全日空機は、Uターンラッシュによる保安検査場の混雑のため、午後1時3分まで出発が遅れた。松山さんは同0時50分ごろ、秋山機長の許可を得て機内放送用のマイクを使い「ほかの便も満席です。この便に乗らないと大阪に帰れない人がいる。待ちましょう」と呼び掛け、熱唱したという。

 コンサートで、松山さんは「『どうしたんだよ、飛べよ』という乗客の声も聞こえ、いら立ちがはっきり分かった。何とかしなきゃなと思った」と当時を振り返った。「機長が全責任を持ってやってくれた。(乗客に)楽しい思い出とともに北海道から大阪に帰ってもらいたい気持ちが強かった」と歌に込めた思いも吐露した。


<次ページ:機長の思い「何とかしたかった」>



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