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「…アピールのコツって、あるのでしょうか」学生ではなく、企業が悩む【刺さった一言・人事編】

記者:福間慎一
「取材中に刺さった」一言

「『人事』だらけの生トーク」ではテーマ別に静かに白熱したやりとりが続いた=12日、福岡市博多区のグロービス経営大学院福岡校

 qBizは、地場企業の人事担当者が人材育成の課題や改善策を探る「『人事』だらけの生トーク」を福岡市で開いた。集まったのは福岡県内の企業を中心に製造、建設、サービスなど20社。初めて顔を合わせた面々が採用や育成などのテーマごとに語り合う異色のスタイルだ。業種も規模もさまざまな企業同士だが「人事業界」という意味では同じ土俵。各テーブルとも議論は静かに白熱した。低温やけどのような熱気に包まれた2時間半、「現場の叫び」が、グサグサと刺さった。

 会場はグロービス経営大学院福岡校(博多区)の教室。「採用」「育成」「評価・報酬」「ダイバーシティ(女性活躍などの多様性)」「働き方改革」の五つのテーブルを用意し、関心のあるテーマごとに分かれて、60分余りのトークを2セット実施した。最も参加者が多かった「採用」のテーブルにフォーカスする。

◇    ◇

 「採用に戦略はありますか?」
参加者の一人が、各社にこう尋ねた。

 「戦略なんて、ないですよ。採れない状況だから、必然的に、こちら側に選択肢はないし…」。建設業の担当者が少し自嘲気味に応えた。

 厚労省などによると、来春卒業予定の大学生の内定率(10月1日時点)は過去最高の75.2%。企業の人材採用に関するコンサルティングを行うディスコ(東京)の調査では、同日時点で92.7%という数字も出ている。バブル期並みかそれ以上の「売り手市場」が鮮明だ。

 別の建設業者は「これまでは、エントリーや会社訪問の時期を決めて学生を募っていたが、今は逆。こちらが学生の予定に合わせて、丸一日でも空けている」と打ち明けた。




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