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ラジオ復権へ歴代アナ集結 FM福岡50年に向けイベント自主企画

記者:木村貴之
福岡スタイル

自主企画イベントで、音楽番組を担当していた当時のエピソードを紹介する久田大作さん(左)と、幻想的な自作の短編物語を朗読する塚本博通さん=昨年12月、福岡市・天神(撮影・木村貴之)

1970年6月1日、エフエム福岡の社屋内で放送開始のスイッチを入れる森俊雄社長(当時、手前)=当時の西日本新聞夕刊から

 福岡のFM放送局「エフエム福岡」(略称・FM福岡、福岡市)を退職した歴代アナウンサーたちが、FMラジオの魅力を発信するイベントの自主企画に取り組んでいる。2020年の開局50周年に向けて、自慢の声を生かしたトークや朗読などでファンと交流し、全盛期を振り返る内容。「ラジオ離れ」の逆風をかわし、長年培った技術と“FM愛”で存在感をアピールする。
 ⇒FM福岡トップ「総合エンタメ企業に」

 「JODU−FM 80・7メガサイクル エフエム福岡 九州で初めて商業放送によるFM電波を発射します」

 昨年末、福岡市・天神のアクロス福岡円形ホールに、若い男性のアナウンスとファンファーレの音が流れた。1970年6月1日、FM福岡開局時の第一声の録音。スクリーンは1枚のモノクロ写真を映す。当時の様子を報じた西日本新聞の夕刊記事の写真だった。

 ステージに、アナ1期生だった塚本博通(ひろみち)さん(70)と久田大作さん(70)が登場し、当時を語った。

 「マスター(主調整室)で森俊雄社長(当時)がスイッチを押すと機器がパッとともり、私が読んだ第一声が。みんな分娩(ぶんべん)室にいるような気分で固唾(かたず)をのんで見守った」(塚本さん)

 開局前後は、多忙を極める日々を過ごした。「先発エリアの東京などで研修したり、職場に布団を持ち込んで番組編成に奮闘したり。今なら『ブラック企業』と呼ばれてもおかしくないほど『モーレツ』な働きぶりだった」(久田さん)

     ◇    ◇

 イベントは塚本さんを発起人に、70〜80年代入社の15人が集まった。現在、塚本さんはナレーション講師、久田さんは朗読ボランティアとして活動。「現役を退いてもFM愛は薄れず、スキル(技術)もある。トークと朗読はFMアナの原点。歯が抜けて話せなくなる前に一肌脱ぎたい」。塚本さんは企画理由を語る。




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