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MV「忘れられない歌」が完成 宮崎・えびの市 地元高校生とクリエーターが共同制作【PR】

記者:西日本新聞メディアラボ

ミュージックビデオ「忘れられない歌」の一場面。映像は、宮崎県えびの市を舞台にした物語を描き、県出身の女優・工藤綾乃さんがヒロインを演じる

卒業式の前日、体育館で披露されたMVやビデオレターなどに見入る生徒たち=2月末、宮崎県えびの市の県立飯野高校

えびの市のミュージックビデオを制作したクリエーター3人。(左から)「スチャダラパー」のBoseさん、「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一さん、映像作家の木村和史さん(提供写真)

講師の光嶋崇さん(前列左から3人目)を囲み、ポーズを取る3年B組の生徒たち=昨年9月、宮崎県えびの市の県立飯野高校

 宮崎県えびの市で、地元の高校生グループと、音楽や映像の第一線で活躍するクリエーターたちが制作していた市のPR動画が完成した。動画は、「忘れられない歌」と題した約6分間のミュージックビデオ(MV)。生徒たちが卒業した今春、MVは市ホームページや動画検索サイト「ユーチューブ」などで公開され、国内外に広く発信されている。
 ⇒宮崎県えびの市のホームページ

 制作に関わったのは県立飯野高3年B組の生徒33人。グラフィックデザイナーの光嶋崇さん(47)=東京=を囲み、昨年計4回あったワークショップで地元の観光資源などを見つめ直し、MVの素材案などを寄せた。これをもとにヒップホップユニット「スチャダラパー」のBoseさんとロックバンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一さんがオリジナル曲を共作。映像作家の木村和史さんが監督として現地入りし、MVに仕上げた。

 「忘れられない歌/遠くまで届けよう/このハーモニー/風の声が聴こえたら/僕と君は歩きだす」―。

 シンプルで親しみのあるメロディーに、温もりのある曽我部さんの歌声と意味深長なBoseさんのラップが絡む。映像は、えびの高原や霧島連山、田園に包まれ単線軌道を走る列車…。郷愁を誘う光景を写し、一人の女性が古里を見つめ直す姿をドラマチックに描く。ヒロインは全日本国民的美少女コンテストで優勝後、女優として活躍する宮崎県出身の工藤綾乃さん(21)。3年B組の生徒も登場し、青春時代の場面を盛り上げる。

 動画は、卒業式前日の2月末、3年生を含む全校生徒181人が集まる学校体育館で披露された。見慣れた場所なのに目に焼き付くように美しい景色を、音楽とドラマが深く印象づけるMV。生徒たちは息をのんでスクリーンに見入り、中には音楽に合わせて指先で小さくリズムを取りながら、登場人物に自分を重ねたような表情を浮かべる生徒もいた。
 



 この後、スクリーンには関係者らのビデオレターが続き、木村監督はインターネットのテレビ電話で「えびのの素晴らしい風景や友達、先生、家族…と、今、目の前にあるものが実は宝物だと大人になって気付くもの。今ある日常を大切に」。会場には光嶋さんも駆け付け、「『見る人の気持ちをデザインする』という視点で、みんなで考えた企画。自分たちだけでなく、古里がある人は誰でも共感できる内容に仕上がった」と語った。

 3年B組の松坂玲奈さん(18)は「古里を何度も振り返り、その良さを深く知るいい機会になった」、松元拓海さん(18)は「春から地元を離れて一人暮らし。寂しくなったら動画を見て、えびのを思い出したい」と、ともに笑顔で話した。飯野高進路指導部長の梅北瑞輝教諭(39)は「制作を通じて芽生えたのは大きな自信。今春、8割の生徒が地元を離れるが、経験を糧にいろんなことに挑戦してほしい」と卒業生にエールを送る。

 動画制作は、えびの市が企画し、大手音楽・映像ソフトメーカー「ポニーキャニオン」(東京)に制作を委託。制作作業は昨夏から進められていた。MV完成を受けた市のコメントは次の通り。

     ◇     ◇

MVを最大限生かし、移住・定住を促す

 楽曲のデモ音源が届いた時からドキドキが止まりませんでした。本当にすばらしい動画が完成しました。「えびの市にしかない大切なものがある」。歌詞に込められたメッセージを考え、改めてこの地の美しい情景に驚きと癒しを感じる温かい作品となりました。

 プロジェクトには、高校生が地域に誇りを持ち、高校を卒業して地元を離れても古里を思い続ける地域愛を育みたいという願いも込めました。動画を最大限活用して1人でも多くの方にえびの市の魅力を知ってもらい、移住・定住のきっかけに繋がればと思います。



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