qBiz 西日本新聞経済電子版
ログイン

博多−比田勝「混乗」ビートル協定締結 対馬北部住民 喜びの声

記者:平江望、宮崎省三

観光交流に関する連携協定書に署名する(左から)青柳俊彦JR九州社長、水野正幸JR九州高速船社長、比田勝尚喜対馬市長、竹永健二郎九州郵船社長

「積極的に利用したい」
「新観光ルートできる」


 福岡市の博多港と韓国・釜山港を結ぶJR九州高速船「ビートル」の一部の便が7月23日から、長崎県対馬北部の比田勝港を経由し、博多−対馬の国内航路として利用できる運びとなった。17日に福岡市であった関係者による協定締結式後、対馬市の比田勝尚喜市長は「対馬から博多までの海上の高速道路ができたようなものだ」と語り、対馬北部の住民の利便性向上を歓迎、博多経由の観光客増加に強い期待感を示した。

 ビートルの比田勝寄港は国際航路に国内旅客を「相乗り」させる形となり、7月に3往復、8月に6往復の運航を予定するなど、当面は博多−釜山便が月に最大7往復、比田勝経由となる。博多−比田勝の所要時間は2時間10分で、従来の九州郵船フェリーに比べ半分以下になる。

 対馬北部の住民からは喜びの声が聞かれ、比田勝港近くで洋菓子店を営む女性(34)は「高齢の祖母が本土の病院などに行く際、島南部の高速船が発着する厳原港まで2時間も車を運転して乗船していた。これからは早朝に起きる必要もなくなります」。比田勝港近くの飲食店で働く男性(43)は「地元の人が利用しないと航路廃止につながりかねないので、積極的に利用したい。福岡から対馬北部へのアクセスが便利になり、地域の活性化にもつながる」と期待を寄せた。

 対馬観光物産協会の江口栄会長(63)は「本土から比田勝港に入って厳原港から出るといった、これまでにない観光コースも想定される。新たな観光ルートも提案したい」と話した。

 比田勝市長は記者会見で「国境の島の日本遺産、朝鮮通信使の記憶遺産を生かしたイベントの企画など、観光客の誘致に力を入れたい」と強調。JR九州高速船の水野正幸社長は「(国際旅客と国内旅客の)混乗(こんじょう)は20年以上前からラブコールが届いていた」と説明。団体の予約受け付けを18日から開始するとし、10月中旬以降の運航内容については、需要を見ながら判断する考えを示した。

 運賃は大人(中学生以上)片道8820円、子どもは半額。導入を予定する島民割引は大人片道4800円、往復9120円。



Recommend

ランキング(週間)

Recommend