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「水戸岡さん離れではない」JR九州・青柳俊彦社長(4月25日)

2017年05月19日 03時00分 更新

記者:川崎弘


  • 記者の質問に答えるJR九州の青柳俊彦社長

  • JR九州の車両デザインを長年手掛けている水戸岡鋭治氏

 昨年10月に悲願の株式上場を果たしたかと思えば、2016年度の業績は、熊本地震の影響をものともせず過去最高益に。最近のJR九州はなかなか非の打ちどころがない。

 ただ、一つ気になるのが、「ななつ星in九州」をはじめJR九州の車両デザインを長年手掛ける水戸岡鋭治氏の位置づけだ。

 水戸岡氏が最初にデザインしたのは、1988年に香椎線に投入されたアクアエクスプレスまでさかのぼる。以来、二人三脚で歩むこと約30年。その知名度は全国に広まっている。最近は列車やバス、フェリーなども手掛ける売れっ子デザイナーだ。

 取材した際、とつとつとした語り口ながら、デザインに込めた思いや人物評を熱っぽく、しかもざっくばらんに語ってもらったのが印象的だった。

 それにしても多作だ。JR九州関連だけでも、17年に入って特急「ハウステンボス号」、高速船ビートル、観光列車「かわせみやませみ」に加え、会社設立30周年に合わせて一新した制服のデザインも手掛けている。

 個性的な色使いは、伊藤若冲の絵を連想させられる。木の温かみを生かした内装や、ひねり、ちゃめっ気が隠された作風は、一つの様式美が確立されていると思う。

 ただ、これだけ作品が多いと、どうしても新鮮さが薄れ、既視感を感じることが増えているのが正直な感想だ。

 水戸岡氏は今年で70歳になる。失礼を承知で申し上げると、JR九州の将来を考えれば、車両デザインを担う次世代の人材が必要となる時期を迎えつつあると思う。その存在の大きさを思えば、経営課題の一つと言えるかもしれない。

※次ページ(会員限定)は「JR九州社長に疑問をぶつけた」

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