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2017九州豪雨

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雨量400ミリ超で土砂崩れ集中 九地整がデータ分析

2017年10月19日 15時00分 更新

記者:鶴加寿子


「地質関係なく被害」

 九州豪雨では、12時間の最大雨量が300ミリを超えた地域で土砂崩れが起き始め、400ミリを超えると集中的に土砂崩壊が発生していたことが、国土交通省九州地方整備局の分析で分かった。土砂崩れが起きた地質は、もろい花こう岩類が中心だが、400ミリ以上の地域では変成岩類や火山岩類の地質帯でも確認されており、地質に関係なく土砂崩壊が発生していた。

 九地整は九州豪雨が発生した7月5日の12時間の最大雨量を分析。100ミリから600ミリ超まで100ミリ間隔で等雨量線を地図上に引いた。それによると、甚大な土砂被害が出た福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市の山間部は、400ミリ超の雨量を示す等雨量線の内側に含まれた。

 朝倉市や東峰村は花こう岩類のほか、剥がれやすい変成岩類も広く分布。日田市の地質は、マグマが冷え固まった火山岩類で主に構成されている。このことから九州豪雨では、花こう岩類の地質帯に限らず土砂崩れが発生したことがうかがえるという。

 一方、福岡大の村上哲教授(地盤工学)は、3時間雨量に着目し、短時間に激しく降った場合の被害を分析。3時間の最大雨量が250ミリを超えた山間部の朝倉市黒川地区付近で土砂崩れが相次いだことなどから「250ミリを超えると、地質に関係なく土砂崩れが発生する」と指摘。200ミリ程度の赤谷川流域でも被害が出た原因については「周辺は花こう岩類の地質で、地盤のもろさが影響した」とみている。

 国交省によると、豪雨で発生した土砂の量は東京ドーム8杯分以上に当たる1065万立方メートル。河川の流域別でみると赤谷川沿いが最多の290万立方メートルを占めた。全体の約8割の862万立方メートルは主流の筑後川まで下らず、地表や支流の川底に堆積しており、復旧の妨げとなっている。

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