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男性の育休取得率3.16%、その一人として

2017年12月19日 03時00分 更新

記者:井上直樹


  • 予防接種で大泣きする息子。こうした場面に立ち会う機会も育休を取得しなければなかったかもしれない。この日は夜もよく泣き、寝付きが悪かった。

 個人的な話だが、12月上旬まで約3週間の育児休業を取得した。当時生後2カ月の長男(第2子で、長女は4歳)を育てるため。子ども、家族と向き合いながら考えた三つのことを紹介したい。

 (1)育児休業は「育児休暇」ではない、と思う

 会う人から育休を『育児休暇』と何度も言われた。実は「休暇」の部分に少し引っ掛かった。赤ちゃんを育てる親の仕事を見れば分かるが、深夜、赤ちゃんに何度も起こされた。ミルクを飲ませ、オムツを替え、あやし、風呂に入れて、洗濯機を回し、洗濯物を干し、たたみ、家の掃除も(するときは)して、料理を作って、きょうだいがいれば別の子の面倒も見る…。毎日のスケジュールは「休暇」とはほど遠い。私も経験して初めて知った。

 育児休業取得のため、会社の同僚に多くの負担を掛けた。本当に感謝している。それでも職場に失礼を承知で言うと、育休中は「仕事をした方が楽だ」と何度も思った。会社の制度や厚生労働省の法律は「育児・介護休業法」とある。会社の仕事は間違いなく休んでいるから「休業」だが、子育てをしている親は休んでいない人ばかりだ。だからこそ、父親が育休を取る必要があると思う。

 (2)育休を取っても夫婦仲が良くなるわけではない(※ただし個人差あり)

 育児休業を取得して「俺はイクメンになった」と良くない自信を持ってしまった時があった。妻も褒めてくれるかなと思った。

 男にとって日頃より家事をしているつもりでも、妻は毎日当たり前にやっている。私の皿洗いの仕方や、洗濯物の干し方はなっていないようだった。しかも妻は私よりも睡眠不足。私が満足そうに「働いた」顔をしているのを見て「まだまだ仕事は残っているのにイライラする」と言う。

 育休中は家事をするだけでなく、妻の話を聞くこと、妻を大切にすることが重要だと先輩から聞いた。妻も「本当は感謝しているのに、つらく当たってしまうのがつらい」とも話した。子どもの面倒に追われて私も余裕がなかった。もっと妻の話を聞くべきだった、と反省した。


井上直樹(いのうえ・なおき)<br />
記者。鹿児島銀行、熊本日日新聞社を経て、2014年西日本新聞社入社。経済部に所属後、17年夏から西日本新聞メディアラボ兼ビジネス開発部。熊本県出身。
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