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戦え!オオカミロボ 農林被害防止に奇策 福岡・添田町が九州初導入へ

2018年01月04日 03時00分 更新

記者:吉丸宣孝


  • 九州初導入となる「スーパーモンスターウルフ」(太田精器提供)

 福岡県添田町は2018年度、農林産物を食い荒らすシカやイノシシ対策として、オオカミを模したロボット1台を町内の農地に設置する方針を固めた。同年度当初予算案に約10万円の関連経費を盛り込む。ロボットを開発した「太田精器」(北海道奈井江町)によると、九州では初導入。添田町では住民グループがシカの天敵であるオオカミを放つ構想を訴えているが、野生のオオカミ導入は安全面などが未知数で、町はロボットで害獣被害を減らしたい考え。効果を見て、増設を検討するという。

 設置するのは、「スーパーモンスターウルフ」。高さ50センチ、体長65センチで、赤外線センサーで動物を感知すると起動する。口の部分のスピーカーからオオカミの鳴き声や人間の声など53種類の音を出し、首を左右に振りながら目の発光ダイオード(LED)ライトを赤く点滅させて威嚇し、動物を追い払う。音声の種類や間隔は切り替え可能で、1キロ四方に達するという。

 同社の太田裕治代表取締役は「威嚇に変化がないと動物が慣れるとの仮説に基づき、何十種類ものリアルな音声を備え、LEDの光や外見など視覚にも訴える装置を作った」と話す。

 同社は現在7道県の自治体や団体に計9台を貸し出している。2017年中に設置した千葉県木更津市や山梨県南アルプス市ではイノシシやシカなどによる果物の被害が減ったという。

 添田町によると、12年度に188頭だったシカの捕獲頭数は16年度に314頭、鳥獣全体の農林業被害額は約3390万円(12年度)から約4591万円(16年度)に増えた。町はオオカミロボを英彦山麓に広がる農地に設置、被害状況とシカの頭数の変化を検証する予定だ。

 寺西明男町長は「深刻な農林業被害の歯止めになれば」と期待を寄せている。

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