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明治期の作品、復刻へ 佐賀・有田町の深川製磁 「世界に挑戦」先人に学ぶ

2018年01月14日 03時00分 更新

記者:平原奈央子


  • 明治デザインの復刻に力を入れたいと話す深川製磁の深川一太社長

  • 新作の紅茶わんを解説する深川順三朗さん

  • 厳かに営まれた「くるまおろしの儀」

 深川製磁(佐賀県有田町)の深川一太社長(69)は9日、新春恒例の記者会見を開き、明治維新150年に合わせて明治期の作品の復刻に本格的に乗り出すと発表した。

 欧米の万国博覧会に参加した初代社長、深川忠次のデザイン理念を再興する「忠次 meats アール・ヌーボー」シリーズとして発信するといい、大作の復刻にも意欲を見せる。「明治維新は有田焼にとっての産業革命だった。西欧の万博でジャポニズムとアール・ヌーボーの波が起こる中、世界に挑戦した」と話し、先人に学ぶ姿勢を強調した。

 忠次のデザインに想を得た新作紅茶わん「エタニティー」も併せて披露した。カップ本体は季節の果実が絵画的に描かれ、縁の反った部分に金彩、底部に液体が丸くたまる「茶溜(ちゃだ)まり」などの明治の意匠を取り入れた。受け皿には鉄さびを施して現代風に仕上げたという。同社のデザイナー深川順三朗さん(35)は「明治のデザインには用と美があり、作りながら多くの気付きがあった」と解説した。

 この日は、有田町の本社工場で仕事始めの「くるまおろしの儀」もあった。窯の安全と発展を祈願する神事の後、ろくろ師の深川剛さん(90)と深川聰さん(61)親子が厳かにろくろを回した。

 剛さんは半世紀にわたり、くるまおろしの儀に臨んできた。「頭のてっぺんからつま先まで、ぴりっと神経を研ぎ澄ませて創造したい」と抱負を語った。




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