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人事評価基準を明確化 エスケーホーム(Q&Aと動画付)

2018年03月13日 03時00分 更新

記者:仲山美葵


  • 瀬口力(せぐち・ちから)社長

  • エスケーホームのロゴマーク

瀬口力(せぐち・ちから)社長

 社員のやる気を引き出すため、2カ月ごとに全社で目標を決め、達成できれば全員で旅行する「ギフト制度」を設けている。昨年は東京ディズニーリゾートに行った。また定期賞与とは別に、会社の利益の4分の1を社員に還元する制度もあり、配分は年4回の人事評価に基づいて決めている。

 人事評価は4段階だったが、社員から基準が不透明だと指摘されたため、1月から100点満点の点数制にした。評価基準は、会社が示す数値目標と、社員自身で決める行動目標の計10項目前後。明確な計算方法があり、61点以上が2回続けば昇進の対象となる。

 社員の声を聞き、いろいろな事情に合わせていきたい。夫の転勤で遠方に引っ越したが、自宅勤務に切り替えて仕事を続けた社員もいる。一方、長時間労働の削減はトップダウンで進める必要がある。2013年から消灯時間を設けるなど改善を進め、今年7月からは午後7時に消灯する予定だ。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は瀬口氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は本人

 (1)即内定! ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 意欲的な学生に来てもらいたい。働き方改革が進む中で仕事自体が負のイメージで捉えられるようなところがあるが、「仕事がおもしろい。わくわくする」と肯定的に捉えられる方と一緒にやっていきたい。誠実、公平、透明、勤勉――といった会社の価値観に賛同し、実践できる方に来てもらいたい。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 広報活動解禁から選考活動解禁までの期間が短くなり、学生が中小企業に目を向けにくくなったことだ。以前はいったん大手企業に目を向けてから、中小企業に関心を向けるという流れがあったが、今のように短い期間では学生を集めるのが難しい。就職活動を通して数カ月で大きく成長する学生を見てきたので、学生にとっても活動期間が短くなり、成長の機会が減るのはもったいないと思う。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 いろいろなウェブサイトを作っている。一戸建て住宅が欲しい人向けに土地の情報を提供する「e土地net(イー土地ネット)」や平屋住宅専門の「くまもと平屋ナビ」などを作り、インターネットを通して集客するのがビジネスモデルだ。

 今後は移住希望者向けに土地や住居を探すサイトを作ったり、民泊サイトを作って海外旅行者を呼び込んだり、シェアハウスを作ったりしていく。その方針を明確にするため、4月に社名を「Lib Work(リブワーク)」に変更する。組織も変わってくる。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 いろんな背景がある社員たちがいきいきと働ける環境をつくらないといけない。いろんな人の意見を聞き、働き方の要望をなるべくかなえていきたい。

 先日、子どもがいる社員から「社内保育所をつくりませんか?」と提案があり、プロジェクトを始めた。まずはやってみて、問題点があれば解決していけばいいと思っている。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 1級建築士などの資格取得を推奨している。取得者には手当が付き、一時金も支給する。部署から資格を取ってもらいたい人を推薦してもらい、会社で専門学校の授業料を負担し、積極的に資格取得を進めている。人事評価の仕組みも能力開発につながっていると思う。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 住宅業界は住宅展示場で集客するのが基本だが、エスケーホームはネットでの集客に取り組んできたところが一番の強みだ。集客手段は会員制交流サイト(SNS)にも広げ、若い社員のプロジェクトチームが担当している。

 VR(仮想現実)のゴーグルを使った提案も1年ほど前に導入した。間取り図を見てどんな家かイメージできる人は少ない。CGで作った家の中をVRゴーグルで体験してもらう。VRを使うことで、コストのかかるモデルハウスを持たずに済む。VRは集客のため、イベントなどでも活用している。

 また、目標を達成できたら全員で旅行する「ギフト制度」や、成果に応じて会社の利益を配分する「インセンティブ制度」など、社員のモチベーションを上げるための経営を重視している。2年半前には、部署を超えた横のつながりを作るためサークル制度を始めた。テニス、フットサル、バスケットボールなどのサークルがあり、社員の5割くらいがいずれかに参加していると思う。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 5年前から進めている。かつては責任感が強く、早く帰るように促しても深夜まで働いている社員がいた。5年前に「午後10時に消灯する」と決め、現在は同8時に消灯。それをさらに今年7月からは、同7時までに早める。少しずつ時間を短くして生産性を上げていこうとしている。わくわくできる職場を作ることと、働く時間を短くして家族に還元できる仕組みを作ることは両立できると思う。

 ※エスケーホームのホームページはこちら

エスケーホーム
 一戸建て住宅を設計・販売。本社は熊本県山鹿市。1997年設立。2015年に福証Qボードに上場。17年6月期の売上高は37億円、従業員数は112人。今年4月に会社名を「Lib Work(リブワーク)」に変更し、民泊に参入するなど多核化を進める。経済産業省の13年度の「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれ、女性管理職比率は30%。
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