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【動画あり】芋洗坂係長が「安全な小倉」PR 主演動画で全国発信

2018年03月31日 17時00分 更新

記者:野村創、東祐一郎


  • 小倉繁華街をPRする 「Are you happy? コクラナイト」の一場面

  • 「ポッキリー小倉」と銘打った公式サイトには加盟店マップのほか、店のジャンルや用語を解説する「ナイトタウン辞典」のページも

  • 開幕イベントには「小倉織姫の会」のメンバーも着物姿で参加し、会場に花を添えた=28日、北九州市小倉北区

「暴力団の街」→「安全・安心な街」

 「暴力団の街」と怖がられ傷ついた北九州市小倉北区の繁華街のイメージ回復を目指し、市や福岡県警、地元住民らが「小倉繁華街PR大作戦」に乗り出した。市出身のお笑いタレント芋洗坂係長さん主演のPR動画を制作、明朗会計を掲げる地元飲食店を紹介する公式サイトも開設した。同市を本拠地とする特定危険指定暴力団工藤会の「壊滅作戦」が始まって3年半。「安全・安心な街」を全国に発信する官民挙げた取り組みが本格化している。

 「小倉の街が元気になっていくことを心から願っている。みんなですてきな夜を楽しみましょう」

 28日、同区の繁華街にある堺町公園であったPR大作戦の開幕イベント。あいさつした小倉北署の荻野典彦署長は、集まった住民ら約600人に呼び掛けた。

 会場には、芋洗坂係長さんもサプライズで登場。参加者は缶ビールで乾杯した後、飲食店を巡る関連イベント「街ぶらバル小倉」に繰り出した。同僚3人とバルに参加した同市八幡東区の男性会社員(40)は「バルは店を訪ねるきっかけになる。繁華街がにぎわうことで悪いイメージが払拭(ふっしょく)できれば」と期待を込めた。

芋洗坂係長が踊りまくる「小倉繁華街PR大作戦」


 小倉北区の繁華街では、暴力団員の飲食店などへの立ち入りを禁じる標章制度がスタートした2012年8月以降、飲食店関係者への切り付け事件や不審火が相次いだ。14年9月に始まった福岡県警による壊滅作戦の成果で襲撃事件は影を潜めたが「全国に広がった『怖い街』のイメージはなかなか拭えない」(市関係者)のが実情。北九州市に出張で訪れたビジネスマンの中には今も、小倉での宿泊や飲食を避けて福岡市に向かう人がいるという。

 街ににぎわいを取り戻そうと、北九州市や県警は15年12月、住民団体を交えた「小倉北繁華街魅力づくり推進協議会」を設立。昨年8月には、協議会を母体に「PR大作戦実行委員会」を立ち上げ、小倉繁華街の魅力を発信する取り組みに本腰を入れ始めた。

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 ある夜。仕事の失敗でしょんぼり落ち込んだ芋洗坂係長さんが、小倉の街でさまざまな人と出会い、踊りまくって元気を取り戻す−。PR動画は約4分半のダンスムービー。県警も撮影に協力、小倉北署旦過交番と女性警察官も登場する。タイトルは「Are you happy? コクラナイト」。7日からインターネット上で公開され、再生回数は既に2万4千回を超えた。

 「ポッキリー小倉」と銘打つ公式サイトでは小倉繁華街の飲食店やバー、スナックなど約200店を紹介。市出身の人気ディスクジョッキー立山律子さんや、小倉の街で働くダンサーが歌とダンスで盛り上げるPRソングも作った。市は増加する外国人観光客も取り込もうと堺町公園での「屋台村」開設や繁華街のライトアップも検討している。

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 飲食店主も精力的に動いている。小倉繁華街で飲食店やスナックを営む女性有志15人は今年1月、「小倉織姫の会」を結成。開幕イベントには着物に小倉織のたすき姿で参加し「安心して飲める街」をアピールした。小倉北区鍛冶町で料理店を営む代表発起人の北村倫子さん(69)は「ママさんたちのネットワークを生かし、これからも街を元気にする仕掛けを考えていきたい」と意気込む。

 北九州市安全・安心推進課の日々谷健司課長は「街の人に小倉を盛り上げようという雰囲気が生まれ、繁華街が少しずつ明るくなっている。マイナスイメージをプラスに変えたい」と話している。


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