ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

目指せ全国 茶ガール奮闘中 福岡 八女農高の玉露同好会

2018年04月22日 03時00分 更新

記者:泉修平


  • 八女農高の玉露同好会のメンバーたち

  • 「全国玉露のうまい淹れ方コンテスト」の県予選に臨む岡田愛海さん(八女農高提供)

  • 学校の茶畑で茶摘みをするメンバー(八女農高提供)

 八女茶の魅力、もっと知りたい―。福岡県八女市本町の八女農業高で「玉露同好会」の活動が本格化している。女子生徒5人が茶の入れ方を研究するほか、製茶工場見学や茶摘み体験などを通して知識を深め、世界的なブランド展開を目指す八女茶の普及に一役買おうと張り切っている。「他校では聞いたことがない」(八女農)という茶ガールたちの活動をのぞいてみた。

おいしさ追求 大会にも挑戦

 4月上旬、暑いぐらいの春の陽気の中、八女農高に同好会を訪ねた。喉の渇きを感じていると「どうぞ飲んでください」とメンバーが慣れた手つきで氷出し煎茶を注いでくれた。一口飲むと凝縮された濃厚な茶の味が舌の上にフワッと広がる。「冷たい緑茶はこれから暑くなる季節にぴったりですよ」と部長の大石咲季さんが笑う。

 2015年、国が地域ブランドとして保護する地理的表示(GI)保護制度に八女伝統本玉露が認定されたことを受け、昨年5月に発足した。現在、生活科学科の3年生5人が所属している。

 同好会の最大の目標は年に1度開催され、玉露の味を引き出す技術を競う「全国玉露のうまい淹(い)れ方コンテスト」だ。

 1月にあった福岡県予選にはメンバー3人が同校の実習用もんぺを着用して挑戦。茶の入れ方に自信を持つ愛好家約50人が出場する中、副部長の岡田愛海さんが上位5人による決勝戦まで残る健闘を見せた。

 昨年の大会では予選敗退だっただけに「決勝に残れただけで、うれしい」と岡田さん。大会に向け、八女市在住の元全国王者に茶の入れ方の手ほどきを受けるなど鍛錬を積んで臨んだ成果が出た。

   ◆    ◆

 部員たちが日々力を入れているのがおいしい茶の入れ方だ。コツを聞く。

 (1)お湯はまず「湯冷まし」という茶道具に入れ、湯飲みに注いでまた湯冷ましに戻す作業を2、3度繰り返して温度を40〜50度に調整する(2)茶葉をきゅうすに入れたら酸化を防ぐため、すぐにふたをする(3)茶の抽出時間は2〜3分(4)茶を注ぐ時は、最後のしずくにうま味が凝縮されているので無駄にしない−など。

 「『おいしくな〜れ』とおまじないを掛けながら入れるのも大事ですよ」と野中優莉さんは笑う。

 同好会の活動は多彩だ。学校開放イベント「八女農祭」での煎茶の試飲会、市の観光団体が企画するバスツアーの参加者に茶を振る舞ったこともある。学校の農場の茶畑で茶摘み、伝統的な手もみ製茶なども経験、茶に対する知識を深めている。顧問の山下明二教諭は「生徒にとって良い社会勉強になっている」とうなずく。

 同好会に入って良かったことは何だろう。「日常生活の中でもお茶を入れる機会が増え、家族に『おいしい』と言ってもらえるようになった」と大石さんはうれしそうに話す。この春、お茶に合うクッキーを作って、お花見も楽しんだそうだ。八女茶の魅力を目いっぱい楽しむ5人の茶ガールたち。若い世代への伝道師としての役割も期待されている。

ADGLAT




九州経済 ニュースの最新記事

そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事