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熊本地震

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死者悼み 教訓つなぐ 本震2年、各地で追悼や防災訓練

2018年04月16日 12時09分 更新

記者:森井徹、浜口妙華、国崎万智


  • 学生アパートの跡地周辺を訪ねた元住人の東海大卒業生たち。暗闇の中、静かに手を合わせた=16日午前1時46分、熊本県南阿蘇村(撮影・佐藤桂一)

  • 大和晃さんが犠牲となった阿蘇大橋の崩落現場付近を訪れた父卓也さん(手前)と母忍さん(奥)。右は晃さんのお気に入りだったパーカを着た兄の翔吾さん=16日午前1時9分、熊本県南阿蘇村

  • 夫婦が亡くなった現場で黙とうする地元住民たち=16日午前10時すぎ、熊本県南阿蘇村立野(撮影・帖地洸平)

 熊本地震は16日、2度目の最大震度7を観測した本震から2年を迎えた。本震で多くの犠牲者が出た熊本県・阿蘇など各地で、住民らが追悼の祈りをささげた。熊本県や熊本市内の百貨店は地震対応訓練を実施。被害が大きかった同県益城町の小学校では命と防災について考える講話があるなど、教訓を未来につなぐための取り組みも行われた。

 本震は2016年4月16日午前1時25分に発生。熊本地震で家屋倒壊や土砂崩れで死亡した「直接死」50人のうち、41人は本震で犠牲になった。

 本震で16人の直接死の死者が出た同県南阿蘇村。土砂崩れで片島信夫さん=当時(69)=と妻の利栄子さん=同(61)=が亡くなった同村立野の新所地区では住民約30人が手を合わせた。

 新所地区では本震直後、九電黒川第1発電所の貯水槽が壊れ、土砂と1万トン強の水が集落に押し寄せ、9世帯が全半壊した。

 土地は九電が買い取り、住民は別の場所で自宅を再建することになる。月命日に欠かさず献花してきた江藤俊雄区長(68)は「九電の水がなければ、こんな大惨事にならなかったと今でも思っている。2人の冥福を祈り、悲しみを分かち合って、村の復興に協力していきたい」と話した。

 阿蘇大橋付近を車で通行中に犠牲になった同県阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん=当時(22)=の両親と兄は、発生時刻に橋のたもとを訪れ、祈りをささげた。

 学生3人が亡くなった東海大阿蘇キャンパス周辺では、農学部の学生や卒業生らが発生時刻に犠牲者が出た学生アパート跡地を回り、花を供えた。4年の林風笑(かざえ)さん(21)は「亡くなった方たちを忘れない。これからも私たちのことを見ていてほしい」と話した。

 直接死と震災関連死を含め43人の犠牲者が出た同県益城町の小中学校では、全校集会で講話があった。広安西小の山本定校長(57)は「つらい時、たくさんの支援をしてもらったことが生きる希望になったと思う。友達や家族と当たり前に過ごすことができるありがたさを忘れないで」と752人の児童に呼び掛けた。

 熊本市中央区の鶴屋百貨店は開店前、地震で店内に火災が発生したとの想定で、従業員ら約1200人が客の避難誘導や初期消火などの初動対応を確認した。販売員の中元真智子さん(21)は「営業中に地震があったら怖くて声を出せなくなるかもしれない。訓練で慣れておくことが大切だと感じました」と話した。

 熊本県は職員の参集訓練を実施。午前6時に職員3819人に参集メールを送信し、7時までに約74%の2815人が県庁や出先機関に集まった。県の復旧・復興本部会議で、蒲島郁夫知事は「仮設住宅におられる4万人近くの方々の本格的な住まい確保が大切だ」と強調した。

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