ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

TOP >特集 >アジア >記事

生まれ変わる「江原道」 冬季五輪の地、国際的なリゾート地へ

2018年08月28日 10時00分 更新

記者:曽山茂志


  • 聖火台などを残して大半が解体されていた平昌冬季五輪・パラリンピックのメーンスタジアム=平昌

  • 五輪で熱戦が繰り広げられたスキージャンプ台は解体せず、今後も競技に活用する予定という=平昌

  • 朝鮮戦争が始まるまでまでは北朝鮮支配下だった鉄原に残る旧労働党舎。壁には弾痕が多くあり、激戦の歴史を今に伝える



 【ソウル曽山茂志】約4カ月ぶりに訪れた平昌(ピョンチャン)は風景が一変していた。2〜3月に世界中に感動を届けた平昌冬季五輪・パラリンピックのメーンスタジアムは、白い聖火台と観覧席の一部を残して解体。敷地の一角に残る五輪カラーのモニュメントがやけに目立っていた。来年には観覧席だった建物を生かした五輪博物館がオープンする予定だ。

 7月末、江原道(カンウォンド)の案内で、平昌に足を運んだ。道によると、メーンスタジアムのほか、大会で使用した14施設のうち11施設は新たな管理者や活用方法が決まり、「時間は予想より少しかかっているが、全体としてはおおむね計画通り」という。

 五輪前まで、平昌や五輪のスケート競技などの会場になった東海岸の江陵(カンヌン)までは、ソウルから車で3〜4時間かかり、外国人にはハードルが高い地域だった。

 ところが、五輪に合わせて高速鉄道KTXが整備され、韓国の空の玄関口である西海岸の仁川国際空港からソウル経由で平昌まで約1時間半、江陵までも2時間足らずでつながり、利便性が格段に向上した。一帯では英語の観光案内板や、メニューを用意する飲食店も増えたという。

 「韓国の江原道から世界の江原道になった」。道の担当者が胸を張るように、五輪・パラリンピックは天候にも恵まれ、外国人117万人を含め、約643万人の観客が訪れた。

 もともと韓国内では夏は海水浴や登山、ゴルフ、冬はスキーなどのレジャー地として人気があった江原道は、五輪をきっかけにソウル、釜山に次ぐ国際観光地としての脱皮を目指している。九州からも、福岡〜仁川の約1時間20分を含め、KTX経由で3時間程度で国際的なリゾート地に行けるようになり、魅力が増した。

 江原道は朝鮮戦争(1950〜53年)で南北に分断され、北朝鮮にも同じ名前の道がある。韓国側の北部、束草(ソクチョ)は今月再開された南北離散家族再会事業の韓国側の拠点であり、北朝鮮出身者の集落も残っている。

 軍事境界線のほぼ真ん中に接する鉄原(チョルウォン)は、朝鮮戦争で中国軍と韓国・国連軍が激戦を繰り広げた地で、戦争遺産も数多い。平昌や江陵だけでなく、束草や鉄原まで足を伸ばせば、ソウルでだけでは味わえない「ディープ韓国」に触れられそうだ。

 江原道は日本語のブログやフェイスブックでも観光情報を発信している。

ADGLAT




特集 アジアの最新記事

そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事