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「背伸びしない」からこその魅力 だざいふ遊園地よ、永遠なれ

2018年10月07日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 天満宮境内の厳かな雰囲気から一転、子どもたちを「アゲる」だざいふ遊園地の入場門

  • 入場門の左側にたたずむ「じゃじゃ丸」に駆け寄る子ども

  • 最も人気なのはトレインコースター。遊園地は両側を山に囲まれた丘陵地にある

 台風も去り、行楽シーズン真っ盛り。福岡一、気軽に出かけられる遊園地といえば太宰府市の「だざいふ遊園地」だろう。前に「かしいかえん」について書いたが、こちらも忘れてはいけない。

 2005年、九州国立博物館の開館に合わせたリニューアルで名前が変わったが、私を含む福岡ネイティブの中には今もかつての名前「だざいふえん」で呼ぶ人が多い。個人的にも子ども時代に訪れ、高校3年の学年遠足でも太宰府天満宮での合格祈願とセットで同園を利用した。今でも時折、家族で出かける。

 開園は61年前。ド派手なアトラクションや作り込まれた園内演出があるわけではないし、人気のマスコットキャラがいるわけでもない。それでも一ファンとして断言するが、秘められた魅力は底なしだ。

 まず、ロケーションにしびれる。太宰府天満宮の境内を本殿に向かわず右に曲がる。「曲水の宴」が催される庭を横目にどんどん歩くと、梅の枝葉に隠れていた入場門が、すーっと眼前に現れる(最終ページの動画をご参照ください)。

 太鼓橋や心字池、如水の井戸や文書館などの厳かな雰囲気から一転して、鮮やかなピンクのお城と、七色の「だざいふ遊園地」の丸い文字。そのギャップに子どもたちのテンションも急上昇する。

 そのままゲートをくぐり、園内に駆け込みたくなるところだが…、ん?ちょっと待ってほしい。正門左側に立つ、見覚えのある君は――。そう、NHK「おかあさんといっしょ」で1982年4月5日から92年10月3日にかけて放送された着ぐるみの人形劇「にこにこ、ぷん」の「じゃじゃ丸」ではないか。

 じゃじゃ丸のことは当然知らない子どもたちだが、次々に「かわいい」と駆け寄る。そして後ろから付いてきた、ちょうど「その世代」の大人たちが「おおお、じゃじゃ丸!」と興奮する。

 なぜここに?「昔は園内で、お金を入れると動く自動遊具として稼働していました」と営業主担当の簾内寛さん(57)が教えてくれた。古くなって動かなくなったが、「前の部長が『かわいいけん』と飾るようにした」という。


遊園地のはずれにある、1952年の児童遊園記念碑を案内する今村光江さん(左)と益田啓一郎さん(左から2番目)
(本社資料から)1952年8月に撮影された児童遊園。だざいふ遊園地の原点だ
開業当時から走る唯一の遊具、子ども汽車の「弁慶号」
電動の遊具が並ぶコーナー。「ワニワニパニック2」は一番奥で稼働を続けている
本社資料から)九州初登場した、だざいふえんのゴーカート=1963年7月撮影
今年5月末に登場したメリーゴーラウンド。この姿に見覚えがある人も少なくないはず…!
福間慎一(ふくま・しんいち)<br />
福岡市生まれ、2001年入社。文化部、長崎総局、本社報道センターなどで記者。1年間のヤフー出向を経て17年9月からqBiz編集長。特技は居酒屋のメニューを指1本でくるくる回すこと。
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