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「キッス完コピ」バンド福岡出張 熱狂ステージで化学反応

2019年02月17日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • キッスのヒットナンバーを演奏する「ティッシュ」の4人。本家そっくりの風貌と同様、演奏力もなかなかの腕前だ(撮影・木村貴之)

  • 米国のロックバンド「キッス」をカバーする鹿児島の「ティッシュ」。奇抜な化粧と衣装で本家初期メンバーになりきる

  • 運搬作業用手動リフトにジーン・シモンズ役の小倉繁記さん(左)を載せて押し上げ、宙吊り状態を演出する場面も

 「スタンドプレー」という言葉がある。辞書をめくると、競技者などが見物人の喝采を狙って派手に振る舞う行為、の意味。スポーツに限らず、何となく自分勝手な目立ちたがり屋といったネガティブな印象があるが、好感が持てるケースもある。ポジティブな印象のスタンドプレー。最近、そんな場面に遭遇した。

 福岡市・中洲で2月上旬に2日間あった「九州クラシック・ロック・フェスティバル」。レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、ジミ・ヘンドリックス…。1970年前後に現れ“ロック黄金期”を築いたバンドやアーティストのカバーバンドが集まるライブイベントだ。3回目の今回、初参加で異様に盛り上げたバンドが登場、客席の片隅で見守った。

 米国のロックバンド「KISS(キッス)」をカバーする鹿児島の4人組「TISSUE(ティッシュ)」。キッスといえば、初期は「コープス・ペイント」と呼ばれる白塗り化粧と奇抜な衣装がトレードマーク。各メンバーは悪魔や宇宙人、猫の怪人といったキャラクターが設定された。そして火を噴き、血を吐き、楽器を破壊し、宙を舞うという過激なパフォーマンス。その半面、メロディアスなハードロックは女性にも支持され、結成46年の今も世界的な人気を誇る。

 そんなスーパーバンドの「完全コピー」がティッシュの信条だ。演奏法や使用楽器だけでなく、白塗り化粧と手作り衣装で本家初期メンバー(ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、エース・フレーリー、ピーター・クリス)に変身。そして本家のパフォーマンスを可能な限り再現する。あくまで地元の鹿児島で。

 彼らが登場したのは2日目中盤のステージ。ヒット曲「ラヴィン・ユー・ベイビー」「ラヴ・ガン」など次々に披露される演奏に触れると、リズム感やグルーブ感などのテクニック、音酔いしない程度の爆音サウンドは本家に迫るものがある。しかし、演奏中の「演出」が次々に披露されるうち、会場の空気は徐々に変化していく―。

キッスのヒットナンバーを演奏する「ティッシュ」の4人。本家そっくりの風貌と同様、演奏力もなかなかの腕前だ(撮影・木村貴之)
米国のロックバンド「キッス」をカバーする鹿児島の「ティッシュ」。奇抜な化粧と衣装で本家初期メンバーになりきる
運搬作業用手動リフトにジーン・シモンズ役の小倉繁記さん(左)を載せて押し上げ、宙吊り状態を演出する場面も
白のランニング姿で上半分のスタンドマイクを持ち、フレディ・マーキュリーの物まねをする浅賀和弘さん(中央、撮影・木村貴之)
木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛しつづけて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」
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