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工場見学のススメ

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1日10万枚製造 来場者増 山口油屋福太郎「添田町めんべい工場」

2017年12月14日 03時00分 更新

記者:吉丸宣孝


  • 添田町めんべい工場。ガラス越しに見学することができる

  • 「右肩上がりで見学される方が増えています」と話す古賀幸宏工場長

  • 製造工程はオリジナルキャラクター「めんべいくん」がビデオで紹介している

 「常温で持ち歩けて、お土産にできるめんたいこ」をコンセプトに、福岡市のめんたいこ製造販売「山口油屋福太郎」が2001年に売り出した「めんべい」は、今や福岡のお土産の定番だ。さまざまな味の商品を1日10万枚製造している同社「添田町めんべい工場」(福岡県添田町)を訪ねた。

 ■旧高校体育館を改修

 この日、大分県日田市の東有田地区老人クラブの30人と一緒に見学させてもらった。

 工場は2014年7月、旧田川商業高の体育館を増改築して完成し、内部はまだ真新しい。床面積は4千平方メートル。正面入り口から売店に入ると、その壁一面が長さ20メートルほどのガラスになっており、奥の工場全体が見渡せる。

 案内してくれた女性スタッフによると、さらにガラスで仕切られた奥の一室で、めんたいこやイカ、タコなどの主原料をすりつぶした原液を、平たく焼き上げているという。衛生管理の面などから、その詳細は見えないが、企業秘密もあるらしい。ベルトコンベヤーで隣の選別室に運ばれ、自動的に割れたものや大きさが異なるめんべいが取り除かれ、2枚1組に次々とパックされる。

 固いものなどの不純物が混じった商品がないか、エックス線検査機を通った後、合格した商品が見学者の目の前の梱包(こんぽう)工程へ流れてくる。ここで、頭からすっぽり白い作業着姿の作業員が、袋の中でめんべいが割れた商品がないか、賞味期限がきちんと印字されているかを目で確認する。

 その後の箱詰め、フィルムで包む作業も全て機械化され、1分間で約200枚製造。「工場は毎日午前8時から午後5時までフル稼働しています」と女性スタッフ。繁忙期には15万枚も作るという。

 ■製造工程はビデオで

 製造工程をビデオで紹介するコーナーへ。直接見ることができない作業を、オリジナルキャラクター「めんべいくん」家族が、分かりやすく説明してくれた。見学者は、九州各地の名産品を取り入れた「ご当地めんべい」を試食しながら、めんべい誕生の秘密や焼き上がるまでの作業を学ぶことができる。

 「衛生面の管理が徹底していて、オートメーションによる作業の効率化が進んでいますね」。老人クラブを引率してきた公民館長の松尾俊明さん(67)は感心した様子で、試食した3種類のめんべいをお土産に買い求めていた。

 工場長の古賀幸宏さん(46)によると、同工場ではめんべい全40種のうち20種を生産。残る20種類は添田町の英彦山工場で製造している。工場見学は工場稼働と同じ14年にスタート。来場者は毎年、前年度比約10%増で、本年度は約8千人(12月5日現在)が訪れたという。

 取材後、売店の商品を見ながらふと気付いた。「工場がある添田町のご当地めんべいがない…」。古賀工場長は「商品化に向けて検討中です」。

山口油屋福太郎添田町めんべい工場
 福岡県添田町添田。添田町役場の北500メートルにある。見学は無料で、1人から50人ほどの団体まで対応可能。前日午後5時までに要予約。入場の受け付けは午前9〜11時、午後1〜3時。スタッフの説明、作業風景の見学、ビデオによる工程紹介で計約30分。年末年始の定休日は31日〜来年1月2日。同工場=0947(31)4040。
工場内の売店では、めんべいや関連商品約200種類が並ぶ









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