「听说日本是宽松教育,小学生都没有作业吗?」(日本はゆとり教育だから、やはり小学生には宿題がないの?)
Wechatを通じて、中国・瀋陽の友達からメッセージがあった。公立小学校に通う子どもを持つ私にとっては、最近よく聞く話題だ。
「宿題がないことはないけれど、私たちの小学校時代と比べると、格段に少ないかもしれないね」と答えた。
すると友達は、「中国の小学生はゆとり教育に変わったよ。でも宿題が減るはずなのに、全然変わらない。ただ下校時間が早くなっただけ。共働きで本当に困っているよ(*_*)」。とても悩んでいる様子だった。
この夏、瀋陽へ帰省中、友人たちが育児や教育の難しさを語る姿をよく目にした。
別の友達は「高い『学区房』を買うかどうか、迷っているよ」と話す。
「学区房」とは良い学校がある学区内のマンションのこと。入学前のわが子のために、それを購入するかどうか、という意味だ。
都市部では、余裕のある家庭では小学校に上がる前に、その「学区房」を購入するのが一般的。北京や上海ほどではないが、瀋陽の「学区房」も不動産価格の平均値より2倍ほど高い。
「インターナショナルスクールに入学させたけどが、年間100万円前後の学費を高校まで負担できるか心配…」。そんな声も聞く。
年収400万円の家庭で、その4分の1を子どもの学費に投入しているというのだ。しかし、学費以外に習い事や塾、海外語学研修など、お金が必要な場面がたくさん出てくるため、これからの不安や心配は多い。
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中国における育児や教育の難しさには様々な要因があるが、その最たるものは1983年に実施された「一人っ子政策」だろう。