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スギ盗伐防止へ木材履歴QRコード管理 宮崎県が全国初導入

2019年02月17日 03時00分 更新

記者:古川剛光

 所有者に無断で木を伐採する「盗伐」に悩む宮崎県は新年度から、QRコードで木材の生産履歴情報を一元管理する実証実験に取り組む。同県は日本一のスギ丸太生産地。どの業者がどの山でどれぐらい伐採したかを追跡できる仕組みで抑止につなげる。林野庁によると、都道府県主導の木材のトレーサビリティー(生産流通履歴)制度は全国初という。

 森林所有者や伐採業者は事前に市町村へ「伐採届」を提出することが義務付けられており、問題がなければ適合通知書が交付される。

 宮崎県はスギ丸太生産量が1991年から全国1位だが、近年は許可された範囲以上の伐採や書類偽造など、違法行為が相次いで発覚。いったん流通すると、合法的に切り出した木材との区別が難しく、行政のチェック態勢強化を求める声が上がっていた。

 実験ではモデル地区を設け、自治体や林業関係者らが協議会を設立する。自治体はQRコードの入った適合通知書を発行。伐採から原木市場、製材工場、工務店まで、各段階で流通履歴をデータ入力していく。所有者らが異変に気づいた場合、QRコードで確認すれば業者名から伐採場所、面積、樹種、切り出した量、在庫量などがすぐに判明する仕組みだ。

 県は新年度一般会計当初予算案に関連費1千万円を盛り込んだ。実験後、自治体や宮崎大農学部などが効果を検証する。

 宮崎では、戦後早くから植林が進んだことに加え、温暖な気候で成長が早く、多くの森林が全国に先駆けて伐採期を迎えている。

 県山村・木材振興課みやざきスギ活用推進室は「流通履歴を『見える化』し、行政や林業関係者が互いにチェックすることで盗伐がやりにくくなる。将来的には県全域に広げたい」と話している。










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